ユニバーサルエッジについて、弊社サイトを通してお問い合わせをいただきました。
とても嬉しい内容だったことと、同じような疑問をお持ちの方もいらっしゃると思うので、いただいたメールとその返信を掲載したいと思います。
太文字がお問い合わせメール、細い文字が私が返信した要点です。
お問い合わせくださった方は「Aさん」とさせていただきます。
Aさん:
素晴らしい動画とサイトをありがとうございます。
こちらの商品の入荷待ちに登録しました。
ナイフのみね側から見た刃の厚みを教えていただけますでしょうか。
また、こちらは裏すきはなされていませんですよね。
私:
お問い合わせありがとうございます。
峰厚は1.75㎜~1.8㎜です。
(500円硬貨が1.85㎜なので参考になると思います)
裏スキはありません。
Aさん:
ご丁寧にありがとうございます。
サイト拝見しました。
研ぎは赤いところだけを研ぐと書かれていますが、裏側はべた研ぎの必要がないのですね。
刃先だけが片刃になっていて、平の部分は峰から刃先にかけて左右均等になり、(右利き包丁の場合で)左側は和包丁のようにまっすぐにはなってないという理解で良いでしょうか。
私:
ベタ砥ぎの必要はありません。
Aさんのおっしゃるとおり和包丁のようになっていないという理解で良いです。
Aさん:
丁寧なご返信をいただき、ありがとうございます。
御社のプラグと動画関係を全て拝見いたしました。
ぜひ買わせていただきたく、できればその時に15度と18度の角度調整器も欲しいです。
入荷待ちとのことで、待ち遠しいです。
このような素晴らしいサイトと、商品を作っていただき、本当にありがとうございます。
私:
18度の補助器具は付属品ですが、15度は別売りで400円になります。
よろしければ同梱してお送りします。
私の説明不足もあるかもしれませんので、実物がご希望の商品でなかった場合は、返品をお受けします。
Aさん:
ありがとうございます。楽しみにしてます。このような開発をされていて尊敬いたします(^-^)
Aさんとは、このようなやりとりをさせていただきました。
Aさんの知りたいポイントは、「裏スキ」のあるなしです。
これまでの常識では、「片刃=裏スキ」でした。
ユニバーサルエッジは「片刃」と公言しているので、Aさんは裏スキの有無について、はっきりと確認したかったのだと思います。
包丁に詳しいAさんならではの疑問だったと思います。
Aさんからは、裏スキの質問の他に、
「このような素晴らしいサイトと、商品を作っていただき、本当にありがとうございます。」
「楽しみにしてます。このような開発をされていて尊敬いたします(^-^)」
という言葉をいただき、私もとても嬉しかったです。
これからも、実務や実験などで得たデータを元に、ユーザー本位の情報と商品を提供していきたいと思いました。
上記お問い合わせの参考になるブログは以下です。
みなさんの参考になれば嬉しいです。
砥ぎやすい包丁とは
和包丁とユニバーサルエッジの違い 2
片刃の和包丁と片刃の洋包丁の違い
簡単包丁研ぎセット
参考1:
和包丁とユニバーサルエッジはどちらも片刃ですが、総合性能は明確に違います。
詳しくはこちら(和包丁とユニバーサルエッジの違い 2)を参考に。
参考2:
和包丁の裏スキの意味には「切れ味を増す・身離れを良くする」など諸説ありますが、一番の理由は「砥ぎやすさ」のためです。
近年、靭性の高い優れた刃物用鋼材が登場し、工作機械が発達したことで、人間にはできない精度と効率の良さで、薄い刀身を作れるようになりました。
薄い包丁は砥ぎやすいのですが、現代は砥石以外の研磨方法もたくさんあるため、砥石での砥ぎやすさを追求して生まれた「裏スキ」は無用になりました。
パン切り包丁が片刃でも左右兼用で売られていることや、右利き用の柳刃包丁で、刺身のサクを右からも左からも切ることを考えると、その理由がわかりやすいと思います。
詳しくはこちら(和包丁はなぜ片刃なのか ―現在の和包丁の存在理由―)
長い投稿ですが、これまでの疑問がスッキリする有意義な内容だと思います。
今回は以上です。
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