

シェフナイフの反り(ソリ)が強い理由
「シェフナイフの反りが強いのはなぜですか?」という質問をいただきました。 以前 包丁に反りがある理 由については書きましたが、シェフナイフの反りが強い理由については書いたことはありませんでした。 どのような包丁にもある程度の反りがありますが、実際、一般的な三徳包丁や和包丁と比較すると、シェフナイフは反りが強いことが特徴で、ハンドルを持ち上げて引いて切るために必要な反りの度合いを超えた強い反りがあるシェフナイフも見かけます。 以下は反りの強さのイメージ図です。 以下、仮説として答えを書こうと思います。 ◎シェフナイフの反りが強い理由 結論から書くと、シェフナイフの反りが強い理由は「皿の上で肉を切り分ける文化を引き継いでいるから」です。 欧米では、ナイフとフォークを使って皿の上で食材(主に肉)を切り分ける文化があります。 ほとんどの場合、ナイフを前後に往復させて切るので、ナイフに反りがないと押すときに切っ先が食材の下に入ってしまい、気持ち良く切ることができません。 そのため強い反りが必要になります。 下図は皿の上で肉を切るときのイメージ図です。...
11月13日読了時間: 4分


「包丁砥ぎ角度測定補助器具」が新しくなります
弊社「ユニバーサルエッジ」に同梱される「包丁砥ぎ角度測定補助器具(以下 補助器具)」が新しくなります。 2025年12月前後、補助器具が量産できるようになり次第、順次新型に切り替わります。 新型では、従来型の「18°」に加え、「直角(90°)」が測定できるようになりました。 食材を切るときの基礎となる「ホームポジション」の確認にお使いいただけます。 ぜひお役立てください。 ホームポジションについては コチラ 。 ◎従来型との比較写真 「直角」の確認の方法① 「直角」の確認の方法② 気泡菅の泡が真ん中になるように包丁を左右に傾けます 使わないときはメモ留めとしても役に立ちます 新型補助器具は、ホームポジションの確認もできるようになりました。 みなさまのお役に立てれば嬉しいです。
11月1日読了時間: 1分


「JOIZU」が南伊豆ブランド認定品に選定されました
2025年9月26日から発売の弊社ユニバーサルエッジ「JOIZU」が、南伊豆ブランド認定品に選定されました。 JOIZU 10月17日、南伊豆町商工会ブランド認定担当の方から連絡あり、弊社のユニバーサルエッジ「JOIZU」が南伊豆ブランド認定品に選定されたとの知らせを受けました。 その後「南伊豆町企業ポータルサイト」への掲載なども終わり、認定にまつわる諸手続きが完了しました。 ・南伊豆町企業ポータルサイト https://minami-portal.jp/portal.html ・弊社「JOIZU」のページ https://katabayui.shop/items/687f1d9b22d8564d636fe695 「JOIZU」は、南伊豆で発祥した弊社オリジナルの刃付けを持つユニバーサルエッジを採用した次世代型家庭用万能包丁です。 ◎魚にも最適 「JOIZU」は、ディンプルのないオールステンレスのユニバーサルエッジという特徴があります。 具体的には、オールステンレスの片刃の洋包丁です。 海に囲まれた南伊豆町は、町民も魚をさばく機会が多く、ニオイや
10月31日読了時間: 2分


玉ねぎのみじん切りの左側が難しい理由と対策 ―左傾斜と右傾斜―
ユニバーサルエッジで玉ねぎのみじん切りをするときに、終盤の切り方が難しいというご意見をいただきます。 「切り始めはリズムよく快適に切ることができるのに、後半になるほどペースが乱れる」という現象です。 具体的には、以下2つの動画の20秒前後あたりの切り方です。 「猫の手」ではなく、「親指」を添えて切っていることがわかります。 また、動画ではわかりにくいのですが、終盤になるほど包丁を「左に傾けて」切っています。 下図黄色のあたりが切りにくい部分です。 玉ねぎのみじん切りの全行程は以下も参考に。 ・玉ねぎのみじん切り https://www.katabayui.com/post/tamanegi 終盤で「猫の手」を使わない理由は、第一関節のケガを防ぐためです。 終盤で包丁を「左に傾ける」理由は、玉ねぎに対して包丁の刃先を乗せやすくするためです。 以下に続きます。 ◎極端な「左傾斜」は危険度が増す 以下はみじん切り前半の写真です。 前半は食材が「右傾斜」しているため、「第一関節と包丁が当たる点ー1」と、「刃先と食材が当たる点ー2」の距離が長くなります。.
10月21日読了時間: 4分


合羽橋の道具まつりに行きました
2025年10月12日、合羽橋の道具まつりに行きました。 今回の主な目的は、知人に40年前の「文明銀丁(GLOBALのブランド)」を見ていただくことでした。 合羽橋に行くと撮りたくなる看板(笑) 馴染みのある通りです 台風接近の心配がありましたが、当日は穏やかな曇り空で、日差しがないぶん過ごしやすい気候でした 以前実演販売でお世話になったユニオンコマースさんにもご挨拶 話題の飯田さん にぎわっていました(^^ 文明銀丁(柳刃包丁)を見ていただきました ミッションコンプリートです(^^♪ 合羽橋は「日本の道具がなんでもそろう町」と外国人観光客に人気で、直営の店舗を構えている包丁メーカーもあります。 「インバウンド」の影響で販売している物品の価格が上昇しているという話を聞いたことがありますが、たしかに全体的な価格上昇はあるように感じました。 それでも外国人にとっては「欲しいものなんでも揃っている」ということがお買い得感につながるのかもしれません。 ※合羽橋でユニバーサルエッジを購入したいというお問い合わせをいただくことがありますが、今後状況が整い次第
10月14日読了時間: 1分


「GOOD LIFE フェア 2025」に参加しました
2025年9月26~28日の3日間、東京ビッグサイトで「GOOD LIFE フェア2025」が開催 されました。 弊社は「静岡県商工会連合会」から選考していただき、静岡県代表の一社として参加しました。 写真メインで紹介します。 初日の朝の東京ビッグサイト...
9月30日読了時間: 2分


ユニバーサルエッジのしなり方について
ユニバーサルエッジのしなり方について質問をいただきました。 ユニバーサルエッジは、どちらかと言うとしなりやすい部類の包丁です。 適度にしなる刀身は、主に手首の疲れを軽減し、砥ぎやすさに貢献します。 実際にしならせてみたものが以下の画像と映像です。...
9月24日読了時間: 3分


JOIZUの特徴や作られた経緯など ―最高の実用性を求めて―
JOIZU(ジョイズ)は、ユーザーの要望と弊社の思いがひとつになって作られた、オールステンレスのユニバーサルエッジです。 JOIZUとはどのような包丁なのか、購入ご検討の参考になればと思います。 ◎JOIZUが作られた経緯 JOIZUが作られた経緯は、より手軽かつ実用的で、特に魚を扱う際の「衛生」に優れた包丁を作ることでした。 主に以下の3点です。 経緯1:オールステンレス包丁の要望 オールステンレスの包丁は、衛生面に優れているためとても人気があります。 特に2020年からのコロナ渦で「衛生」が注目されるようになると、「ハンドルと刀身が一体」「食洗器対応」という特徴が一層の人気を呼んだと思います。 日本で一番売れている包丁は、貝印「匠創」の三徳包丁165㎜なのですが、これもオールステンレスです。 私は個人的に「茶色の木柄・3本鋲・デザイン的な暖かさ」が好きなので、弊社主力商品「PROCEED」は木柄で発売しました。 しかし「オールステンレスはないの?」というユーザーの声は「PROCEED」の発売当初からあり、いつか「オールステンレス」のユニバーサ
9月12日読了時間: 10分


「JOIZU」と「PROCEED」の違い
2025年9月26日から発売の「JOIZU(ジョイズ)」と「PROCEED(2022年10月発売)」の違いについてです。 ご購入検討の際の参考にしていただければと思います。 上がJOIZU 下がPROCEED ※現在販売中のPROCEEDのロゴは コチラ を参考に ◎概要...
9月10日読了時間: 3分


ユニバーサルエッジを作った理由 ―そのきっかけやエネルギーについて―
先日の新潟出張で、メーカー代表者などの複数の方々とお会いしました。 おしゃべりの中で「なぜユニバーサルエッジを作ったのですか?・そのきっかけは?活動のエネルギーはどこから出てくるのですか?」などの質問をいただきました。 新聞やテレビの取材でもいただく質問なので、今回は「きっかけ・エネルギー」について書いてみたいと思います。 ◎ユニバーサルエッジを作ったきっかけ 26歳のとき、カフェ経営の修行のために訪れたレストランで使われていた包丁の「切れ方」を見て感動したことが最初のきっかけです。 ※当時は「片刃のシェフナイフ」と呼んでいましたが、ここではユニバーサルエッジと書きます 修行を続けていくうちに、ユニバーサルエッジの切れ方や包丁の使い方に興味を持ち、包丁の魅力にはまっていきました。 レストランが「研修生(田舎暮らし体験希望者)」を受け入れていたため、私の「教えるスキル」の修行も兼ねて、しばらくの間、研修生たちに包丁の使い方を教える機会をいただきました。 さらにその後、一般の方から受講料をいただいて、料理や包丁の使い方の教室を主催させていただくことに
9月6日読了時間: 5分
自社製品のデメリットを伝える理由
「 ユニバーサルエッジのデメリット 」について「なぜ自社製品のデメリットを公開するのですか?ユーザーには利益になりますが会社は損しませんか?」という質問をいただきました。 ごもっともなのですが、弊社は損をするとは思っていません。...
8月26日読了時間: 2分


ユニバーサルエッジの5大特徴
ユニバーサルエッジには多くの特徴があるのですが、今回は5つの大きな特徴についてまとめます。 ユニバーサルエッジがどのような包丁かご理解いただけると思います。 ユニバーサルエッジ「PROCEED(プロシード)」と紫玉ねぎのスライス ◎5大特徴 具体的には...
8月17日読了時間: 6分


この数年の弊社の活動について ―活動やメディア出演など―
2025年4月から、「静岡県」に加え「埼玉県」の2拠点で活動するようになり、インタビューを受けたり関連各所を訪問したりすることが増えました。 これまでの活動について話す機会が増えたので、以下にまとめてみたいと思います。 それぞれをタップするとリンク先へ移動します。...
8月16日読了時間: 2分
生徒さんからの嬉しい言葉 ―ユニバーサルエッジの実演―
以前「包丁特訓コースに」参加してくださったKさんから嬉しいお知らせをいただいたので、「お客様の声」としてこのブログに引用させていただきます。 特訓コース参加当時の様子は こちら お元気ですか? 東京のKです。 偶然ですがpostと同じ包丁を所有していまして、嬉しくなりました...
8月13日読了時間: 2分


和包丁はなぜ食材ごとに使い分けるのですか?
「和包丁はなぜ食材ごとに使い分けるのですか?」という質問をいただきました。 「洋包丁(三徳や牛刀)」は「肉・魚・野菜」なんでも切れるので不思議に思ったようです。 和包丁は、「柳刃・出刃・薄刃」に代表されるように、目的に応じて用意された「専用包丁」を使い分けます。...
8月10日読了時間: 5分


JAバンク静岡情報誌 「JAmp(ジャンプ)」にPROCEEDが掲載されました
「JAバンク静岡」からPROCEEDについて取材の依頼をいただき、「JAmpVol.58」の逸品ライフにPROCEEDについての記事が掲載されました。 メリットだけでなく「デメリット(硬いものを切り分けるときにコツがいること)」についても触れられており、ユニバーサルエッジの...
8月3日読了時間: 1分


PROCEEDは合羽橋で買えますか?
「PROCEEDは合羽橋で買えますか?」という質問をいただきました。 弊社サイトで「予約販売中」だったため、日本中の道具が揃っていると言われる「合羽橋」で買えるのかと思ったそうです。 ユニバーサルエッジ「PROCEED」...
7月16日読了時間: 3分


両刃の刃付けの種類
今回は「両刃」の刃付けの種類について整理したいと思います。 ◎無数にある刃付けの種類 2025年現在、家庭用万能包丁の99%以上が「両刃」の刃付けで販売されています。 また、そのほとんどが「左右兼用」として販売されています。...
7月14日読了時間: 3分


両刃包丁のデメリット ―従来型万能包丁のデメリット―
「片刃(ユニバーサルエッジ)のデメリットはわかりましたが、両刃(従来型万能包丁)のデメリットはなんですか?」と質問をいただきました。 これまで「 片刃(ユニバーサルエッジ)のデメリット 」について書くことはあったのですが「両刃のデメリット」に焦点を当てて書いたことはありませ...
7月10日読了時間: 4分
日本製と中国製 ―家庭用万能包丁の品質の違い―
「中国製の包丁の品質」について質問されることがよくあります。 主に「家庭用万能包丁」という限られたジャンルの話なのですが、以下の見出しに沿って書きます。 中国製の包丁の品質について考えるヒントになればと思います。 ◎実際の品質の違いは? ◎日本の販売店が中国製品を売っている...
7月2日読了時間: 9分



