ユニバーサルエッジの汎用性について ―本当の万能包丁―
- tihal86
- 6月2日
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更新日:13 分前
ユニバーサルエッジには、これまでにどの万能包丁(洋包丁)も備えることができなかった「薄刃包丁の特徴(野菜の薄切り性能)」を備えています。
これまでの万能包丁は、出刃包丁と柳刃包丁の代用はできましたが、「薄刃包丁」の代用はできませんでした。
その理由は、刃線の中に薄刃包丁の特徴と言える「直線的な片刃」の部分を含んでいなかったからです。
薄刃包丁は、「薄切りのしやすさ」が特徴の野菜専用と言える片刃の和包丁です。
野菜の「薄切り」は、片刃の特徴が唯一活かされると言える作業なのですが、万能包丁は「両刃」しか販売されていなかったため、薄刃包丁と比較すると安定した野菜の薄切りは苦手でした。
ユニバーサルエッジは、洋包丁の刀身に薄刃包丁の「直線的な片刃の刃線」という要素を取り入れました。
それによって、野菜の薄切りのしやすさと同時に、薄刃包丁では実現できなかった「薄切りの刃離れ・砥ぎやすさ」も実現し、薄刃包丁以上の性能を備えました。
青い線の「直線的な片刃」は、これまでの万能包丁にない特徴です。

以下は一般的な和包丁と洋包丁を例に挙げ、ユニバーサルエッジの汎用性を示した図です。
薄刃包丁の片刃特有の「薄切り性能」は、これまでのどの万能包丁にも含まれませんでした。
紫色が和包丁、緑色が洋包丁、オレンジ色がユニバーサルエッジです。
ユニバーサルエッジの万能性の高さがわかります(それぞれの和包丁の専用性より劣る面もありますが、一般家庭の料理では全く問題ないレベルです)。
ユニバーサルエッジの汎用性の概念図

和包丁は食材ごとの「専用包丁」のため汎用性はほとんどありませんが、三徳や牛刀になると汎用性が増し、ユニバーサルエッジが開発されたことで、全ての包丁の代用になる汎用性を備えました。
もちろん「専用包丁」と比較すると性能が落ちる場合もありますが、ユニバーサルエッジは家庭用万能包丁としての万能性を追求しているため、家庭でのあらゆる作業に対応できることを重視しています。
以下は、ユニバーサルエッジの断面の形が薄刃包丁の断面の形の一部であることを示した図です。
これによってユニバーサルエッジは薄刃包丁の性能を備えました。
灰色が薄刃包丁の断面、黄色がユニバーサルエッジの断面です。

薄刃包丁もユニバーサルエッジも「片刃」ということは共通ですが、ユニバーサルエッジは薄刃包丁と比べて刀身が薄くなり、裏スキがありません。
その結果、下記のようにたくさんのメリットを実現しました。
・切り込み抵抗の低減(和包丁より切り込みや切り抜けが良い)
・金属資源の節約(和包丁の半分前後の金属で作ることができる)
・軽量化(空間作業時の腕の負担の軽減)
・適度なしなり(硬い食材を切るときの手首の疲労の軽減)
・シームレス研ぎ(短時間で研げるため砥石の負担も軽減)
・砥ぎやすさ(面積が少ないので砥ぎ時間が少ない)
・刃離れ効果(切った食材がくっつきにくい)
・重心バランスの最適化(重心が口金付近になり扱いやすい)
◎「和包丁や従来型洋包丁」とユニバーサルエッジの違い
昨年からユニバーエッジについて多くの質問をいただいています。
以下の図などがヒントになればと思います。

切り刃の面積の少なさによる砥ぎやすさの概念図

切り刃の面積の少なさによる刃離れの良さの概念図

従来型片刃包丁(和包丁)のデメリットの「解消・改善」の概念図

下図は性能比較表です。
ユニバーサルエッジの汎用性や総合得点の高さがわかります。
デメリットの「野菜の切り分け」デメリットについて詳しくははこちらをご覧ください。

参考:各包丁の薄切りの刃離れについて
・和包丁でも「小刃」大きくつけたものは薄切りの刃離れが良好な場合があります
・両刃の包丁でも「切っ先の引き切り」をすれば薄切りの刃離れが良好な場合があります
以上です。