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一般的なペティとプロシード ビットの違い ―プロシード ビットの「12の特徴」―

更新日:5 時間前



2023年12月1日から新商品を発売しました。

名前は「PROCEED bit(プロシード ビット)」です。

弊社主力商品である「PROCEED(プロシード)」よりひとまわり小さなかわいい包丁です。



PROCEED bit



<仕様>

名称 PROCEED bit (プロシード ビット)

刃渡り 約150㎜

刀身の材質 モリブデンバナジウム鋼

刃幅 約30㎜

全長 約265㎜

峰厚 約1.6㎜

重さ 約80g

刃付け ユニバ―サルエッジ(片刃・左右利き手あり)

口金 あり

ハンドル 積層強化木

価格 7800円(税込み)



サイズ感

上がPROCEED、下がPROCEED bit












◎名前の由来


「bit」には「小さな」という意味があり、小型の包丁を表しているのですが、他にも「コンピュータの世界の基礎単位・デジタル情報の最小単位」という意味があり、今後、小型包丁の基礎になるような包丁であってもらいたいという願いを込めました。




◎一般的なペティとPROCEED bitの違い

弊社(株式会社Yui)が2023年12月1日から販売を始めた「PROCEED bit」は、ユニバーサルエッジという新カテゴリーの包丁です。


ユニバーサルエッジは、実用新案登録第3227805号の刃付けによる「刃離れ」と、峰のハイブリッド処理や各部面取りによる「安全性」、その他「砥ぎやすさ・汎用性・衛生性」を追求して生まれました。


PROCEED bitは、既存の包丁では「ペティナイフ」というカテゴリーに入りますが、一般的なペティナイフとの違いは、主に「刃付け」と「安全性能」です。

どなたでも簡単に、低コストで高い性能を維持できる次世代の包丁です。



◎12の特徴


今回発売のPROCEED bitは、既存のペティナイフにはない特徴も含め、SDGs(つくる責任)を意識した12の特徴があります。

以下、見出しと詳細です。

※独自の特徴には★印をつけました。



<見出し>

1:ユニバーサルエッジ(完全片刃)による利便性の向上★

2:刃渡り150㎜による汎用性の高さ

3:しなることによる切れ味の維持のしやすさ

4:刃離れが良いことによる作業効率の良さ

5:各部面取りによる安全性の高さ★

6:峰のハイブリッド処理による安全性と利便性の両立★

7:包丁の寿命の長さ★

8:口金式による衛生面の高さ

9:最も単純な刃付け★

10:食材のサイズを測れるロゴ★

11:SDGs達成率の高さ★

12:簡単包丁砥ぎセット付属★




<詳細>


1:完全片刃による利便性の向上★

一般的なペティは新品状態で「両刃」ですが、PROCEED bitは新品状態から「完全片刃」です。


両刃の包丁は、左右の利き手を選ばないので、メーカーにとっては在庫管理の簡素化や刃付けのミスなどを防ぐというメリットがあるのですが、ユーザーにとっては、刃離れや砥ぎやすさの面でメリットと言えない面もあります。

PROCEED bitは、ユーザーの利便性を優先させ、刃付けや在庫管理の手間を惜しまず完全片刃で販売しています。


片刃の包丁は「硬いものを半分にまっすぐ切る」などの作業が苦手なのですが、ペティはもともと皮むきを中心とした軽作業向けの包丁なので、片刃のデメリットは目立ちません。

むしろ片刃による「切れ味の良さ・薄刃包丁のような皮むきの安定感・刃離れ効果」などのメリットの方が多くなります。


砥ぎやすさの面でも片刃は優れています。

包丁は砥石で砥ぐことで良いコンディションを長く保つことができるのですが、両刃の包丁を砥石で砥ぐと、徐々に利き手側の片刃に近づく場合がほとんどです。

片刃になっていく理由は、多くの場合「そう砥ぐ方が楽だから(砥ぐのが楽な刃付けになっていくから)」です。

新品状態から片刃にしてあれば、すぐに片刃のメリットを活かすことができるだけでなく、砥ぐ作業も楽になります。


また、片刃なので、刃先の構造が「出刃・柳刃・薄刃・ホネスキ」などの刃先と似た形状になり、両刃より汎用性が高くなるという効果もあります。




2:刃渡り150㎜による汎用性の高さ


小型包丁としては少し長めの刃渡りを採用することにより、汎用性の高さも実現しています。

ペティナイフは万能包丁と比較して刃渡りが短いことがメリットと言え、120㎜前後が一般的ですが、PROCEED bitは少し長めの150㎜の刃渡りです。

そのことによって刃渡りが長い包丁との持ち替え頻度を下げることができ、大きな食材を切らないならほとんどの作業をこなします。


余談ですが、羽田空港には防犯上の都合で150㎜のペティで営業をする寿司店があり、150㎜という刃渡りの汎用性の高さがわかります。



3:しなることによる利便性の高さ


ペティは、母材厚が薄くしなりやすい刀身です。

刀身がしなりやすいので「シームレス砥ぎ」が使え、切れ味の維持もしやすくなります。

また、「しなり」は、切り込み中のヨー方向(上から見たときの円運動)の力を適度に逃がしてくれ、両手首の負担を軽減します。


※「フレキシブルナイフ」のようなやわらかなしなりではなく、適度な手ごたえのあるしなり方です。


※シームレス砥ぎについてはこちら






4:刃離れが良いことによる作業効率の良さ


PROCEED bitは、実用新案登録第3227805号の刃付けにより、切った食材が包丁にくっつきにくく、作業効率が上がります。


以下の動画はPROCEED bitの刃離れの様子です。

ユニバーサルエッジならではの刃離れ効果があります。

前半がスライド切り、後半が切っ先の引き切りです。

※スライド切りでは、指がまな板に当たらないように工夫して切っています




5:丸めや面取りによる安全性の高さ★


家庭向けの小型包丁ではほとんど見られない「アゴと切っ先の丸め」「アゴ上の面取りと磨き仕上げ」が標準仕様です。


「アゴと切っ先の丸め」は、不意のケガを予防しつつ、ジャガイモの芽を取るなどの作業ができるように処理しています。



アゴと切っ先の丸めで不意のケガ予防(緑の〇の部分)


さらに、下の写真のように、「アゴ上の面取りと磨き仕上げ」が施され、皮むき作業などで指にかかる負担を軽減しつつ、刀身の断面に汚れが溜まることを防止しています。

どれも手間のかかる作業なのですが、安全性と衛生面を重視し、手作業で仕上げています。


アゴ上の面取り処理(写真右)

※未処理の部分には角とザラツキがあり汚れが溜まりやすい















6:峰のハイブリッド処理による安全性と利便性の両立★


包丁の峰の処理が甘いと、3つの作業(皮むき・切っ先の引き切り・研ぎ)で指をケガする可能性があります。

ケガの原因になる箇所は、峰の利き手側の手前で、それ以外の場所は「ゴボウの皮むき・こそぎ・ウロコ取り」など、峰の角を利用した作業に役立ちます。

「峰のハイブリッド処理」とは、ケガの原因になる「峰の利き手側手前」部分だけを念入りに面取りし、安全性と機能性を両立させた世界初の工夫です。

(峰の手前を左右両側とも面取りした包丁は販売されていますが、ゴボウの皮むきなどでハンドルの近くの峰の角を使えず、力が入れにくいというデメリットがあります)


念入りに面取りした部分で人差し指のケガを予防し、他の部分は道具として役立てるために残し、安全性と利便性の両立を実現しています。



峰のハイブリッド処理















青い線の左側の白く光っている部分が念入りに面取りをした部分です。

それ以外はあえて峰の角を「残す」ことで、安全性と機能性を両立させています。

※峰のハイブリッド処理の詳細はコチラ





7:完全片刃による包丁の寿命の長さ★


完全片刃のため砥ぐ量が少なくてすむことと、しなり効果によって刃線が乱れないシームレス砥ぎが使えることの二つの効果で、両刃のペティナイフより長く使えます。


※「片刃は刃欠けしやすい」というのは、「鋼の和包丁」の時代の話です。

PROCEED bitに使われているモリブデンバナジウム鋼は刃欠けしにくいです。













8:口金式による衛生面の高さ


「口金」があることにより、ハンドルと刀身の継ぎ目に汚れが溜まることがなく衛生的です。

また、口金式は様々な方向からの力に強く、曲がりや折れに強い構造です。

※口金があると曲がりや折れに強いですが、小型包丁は軽作業用の包丁なので、ムリな力をかけすぎないようにご注意ください


写真の一番左が「口金あり」です。

その他は汚れが溜まりやすい構造だとわかります















9:最も単純な刃付け★


PROCEED bitの完全片刃の刃付けは、刃物として考えられる最も単純な刃付けです。

単純な刃付けは、「砥ぎやすさ」に大きく貢献します。

自分で砥ぐことができるので、常に快適な切れ味を維持できます。


両刃包丁の場合、左右の切り刃の砥ぐ割合や、角度の配分を考慮した「左右非対称の刃付けのこだわり」や、「職人技による究極の切れ味」を追求した刃付けなどがあり、一般家庭では維持できず、新品時の性能はすぐに発揮できなくなります。

また、利き手を選ばないという両刃包丁のメリットは「左右完全対象(5:5の刃付け)」の砥ぎ方によって発揮されますが、これも、一般家庭で砥石を使った場合に5:5のまま維持することは困難です。

予め左右の比率が5:5にセットされた簡易シャープナーを使った場合、5:5に砥ぐことはできても、「新品より鈍角になる(切れ味が落ちる)・刃先が荒れる(包丁の寿命が短くなる)・刃線が乱れる(切り離れが悪くなる)」という3つのデメリットがあり、やはり新品状態の刃付けを維持できません。


次に、片刃包丁でも「裏スキがなくなったら裏押しをしなければならない」「小刃・糸刃をつけなければらならない」というものがほとんどです。


「PROCEED bit」の完全片刃は、私が10万食を作った実務経験と150丁の包丁を研究した結果から、「裏スキ・小刃・糸刃」は全て不要としました。

この刃付けは、「ただ片方の面を砥ぐだけ」という、刃物として考えられる最も単純で合理的な刃付けです。

結果的に、どなたでも簡単に砥ぐことができ、新品時の性能の維持も容易です。


また、「細かい刃付けはどうでもいい・包丁なんて切れればいい」という「こだわらない人」には、迷わず完全片刃の刃付けをオススメします。

こだわりがない人にとっては、メリットばかりの刃付けです。


※小刃・糸刃が不用な理由はコチラ


※「どうしても砥ぐのが苦手」という方のために、弊社では300円で砥ぎサービスも行っています。

300円で包丁が砥げる理由はコチラ


※一般家庭で砥ぎにくい包丁は、各メーカーの「砥ぎサービス」を利用できますが、多くの場合2回目以降に数千円の費用がかかることがデメリットです(毎年2回砥ぎサービスを利用すると10年で5万円前後のコストがかかる)。

毎年包丁を買い替える方法もありますが、SDGsの視点から見ると疑問です。





10:食材のサイズを測れるロゴ★


包丁に印刷されたYuiのロゴそのものが、食材のサイズを測れる目盛りになっています。














Yuiの文字が入った四角は10㎜×10㎜の正方形です。

10㎜の正方形は、私(株式会社Yui取締役社長渡邉典子)が、飲食店で修業を始めた当初切ったピーマンの大きさです。

修行中「1㎜の厚さの大根・5㎜角の人参」などの指示を受けたことを懐かしく思い出しながらこのロゴをデザインしました。

測る位置の組み合わせによって、1㎜~11㎜までは1㎜刻みで、そして16㎜・17㎜・19㎜と測ることができます。

切った薄切りを10枚重ねてサイズを測ることで、平均の厚さを知ることもできます。

斜めの線はユニバーサルエッジの砥ぎ角の「18度」です。




11:SDGs達成率の高さ★


1~10までの理由により、一般的なペティナイフより「機能的・安全・長持ち」です。

SDGsの17項目について言えば、12番めに掲げられている「つくる責任」の達成率が最も高い包丁と言えます。




12:簡単包丁砥ぎセット付属★


「PROCEED bit」には、弊社が考案し、現在手作りで生産中の「簡単包丁砥ぎセット」が付属します。

ユニバーサルエッジの砥ぎ角18度に傾けた台に水平器を乗せ、砥ぎ角を具体的に示すことができる画期的な補助器具(実用新案取得済み)と、決めた角度を固定できる角度ホルダーのセットです。

このセットを使うことで、より安心して確実に砥ぐことができます。


※使い方はコチラ(砥ぎに慣れれば不用になると思います)。


簡単包丁砥ぎセット

















以上が「PROCEED bit」の12の特徴です。

私個人としては、PROCEED bitで、「刃離れの良さ」はもちろんなのですが、牛刀より短い刃渡りとしなりやすさを活かし、シームレス砥ぎの楽しさを味わっていただけたらと思います。

150㎜の刃渡りの包丁は、200㎜の標準的なサイズの砥石を使って、のびのびとシームレス砥ぎができ、シームレス砥ぎの入門にもなると思います。


「PROCEED bit」。


興味のある方にはぜひ使っていただきたいです。



今回は以上です。


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