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手首の引き切り

更新日:3月3日


以下のYouTubeショート動画を見た方から「この切り方は練習すればできるようになりますか?」と質問をいただきました。

もちろんだれでもできるようになります。

ただし、練習方法と使う包丁がポイントになります。



【ショート動画】



動画は、小学校の「出前授業」でキュウリの輪切りをしたときの様子です。

私は「両刃と片刃の刃離れの違い」について説明しようと思ったのですが、小学生からは「やば!」「はや!」などのリアクションがあり、刃離れよりも切るスピードに興味があるようでした(^^♪




◎手首の引き切り

動画の切り方は、私の包丁教室では「手首の引き切り」と呼んでいます。

動きが単純なこともあり、練習すればだれでもできるようになります。

以前、中国人の若い研修生は、レッスン開始15分後にはできるようになりました。

また、高さが半分のキュウリの「半月切り」ですが、日本人研修生も以下動画の最後のように切ることができるようになりました。

10回の基礎レッスンの最後におまけとして習得したので、練習時間は1時間以下です。


動画0:25~が「手首の引き切り」です。




ホームポジションに構え、手首の関節を中心とした「円運動」で食材を切ります。

キュウリの輪切りなら1秒あたり5~6枚、半月切りなら6~7枚ほど切ることができます。

プロしか使わない特別な技術ではなく、日常の調理でも便利な場面があります。

比較的小さな食材を素早く切りたいときや、ひじが後ろに出ない特徴を利用し、通路が狭い厨房内の作業でも役に立ちます。


デメリットは、厚さが均一になりにくいことや切り離れが悪いこと、静かに切れないなどです。

使う包丁は、重心位置が口金にある150g前後の包丁、つまり「標準的な家庭用万能包丁」がオススメです(1秒で6往復させるので、和包丁や重い包丁では不可能です)。


手首の引き切りは、コンパクトな動きで素早く切ることができます。



両刃では飛び散ってしまいますが、ユニバーサルエッジを使うと、飛び散らずに切ることができます。

(以下写真ユニバーサルエッジ使用)




以上、「この切り方は練習すればできるようになりますか?」の答えは、「はい」です。

ただし、練習方法や使う包丁がポイントになります。

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