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ユニバーサルエッジを作った理由 ―そのきっかけやエネルギーについて―

更新日:11月14日


先日の新潟出張で、メーカー代表者などの複数の方々とお会いしました。

おしゃべりの中で「なぜユニバーサルエッジを作ったのですか?・そのきっかけは?活動のエネルギーはどこから出てくるのですか?」などの質問をいただきました。



新聞やテレビの取材でもいただく質問なので、今回は「きっかけ・エネルギー」について書いてみたいと思います。




◎ユニバーサルエッジを作ったきっかけ


26歳のとき、カフェ経営の修行のために訪れたレストランで使われていた包丁の「切れ方」を見て感動したことが最初のきっかけです。

※当時は「片刃のシェフナイフ」と呼んでいましたが、ここではユニバーサルエッジと書きます


修行を続けていくうちに、ユニバーサルエッジの切れ方や包丁の使い方に興味を持ち、包丁の魅力にはまっていきました。


レストランが「研修生(田舎暮らし体験希望者)」を受け入れていたため、私の「教えるスキル」の修行も兼ねて、しばらくの間、研修生たちに包丁の使い方を教える機会をいただきました。

さらにその後、一般の方から受講料をいただいて、料理や包丁の使い方の教室を主催させていただくことになったのですが、研修生や生徒さん全員が「ユニバーサルエッジ」を欲しがりました。


しかしユニバーサルエッジはレストランのマスターが独自に砥いだものだったので、当時はユニバーサルエッジを売っているメーカーはありませんでした。

そのため、ベースになる包丁を購入し、しばらくの間は私やマスターが砥いで研修生に買っていただいたのですが、購入の要望が増えてきたため「自分で作ろう」と決心しました。


これが、ユニバーサルエッジを作った理由です。





◎エネルギー


この仕事を続けられるのは、ユニバーサルエッジを使った人がユニバーサルエッジに感動してくださることを実際に体験しているからです。

また、ユーザーがユニバーサルエッジを欲しがる理由の裏付けも、はっきりとわかっているからです。

たとえば「切れ味」は目に見えるものではないのですが、薄切りの刃離れは「見ることができる」という特徴があり、実演販売でとても伝えやすく、その場で感動や笑いが起こります。

これがユニバーサルエッジを作ってよかったなと思う瞬間です。

なので実演販売は私にとってエネルギーの浪費ではなく「補充」になります(笑)



影で支えてくださる方々の前向きな言葉も、私にとって励みになります。

修行をしたレストランの「オーナー夫妻」の応援から始まり、ユニバーサルエッジの制作を通して知り合った業界の方々からも、たくさんのエネルギーをいただいています。


その他にも、国内外からの「ユニバーサルエッジを販売したい」いう言葉やコンクールでの受賞、メディアからの取材依頼、弊社とのコラボの依頼など、全てが私のエネルギーです。


活動の中では、良いことばかりではなく悪いこともあります。

しかしその壁を超えるとひとつ成長できるという実感もあり、マイナスな出来事もエネルギーにつながっている気がします。

思い出深い話としては、老舗の店で洋包丁の片刃研ぎを断られた経験です。

あの経験がなかったら、包丁の研究も、自分で包丁を砥ぐこともなかったかもしれません。





◎「裏付け」の詳細


上に「ユーザーがユニバーサルエッジを欲しがる理由の裏付けも、はっきりとわかっているからです」と書きましたが、この「裏付け」は私のエネルギーの大切な「軸」になっています。


以下、詳細を書きますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。


昔は、豚や鶏は小さなコミュニティーや家庭でさばかれていましたが、現在は切り身になって売られています。

魚も、大きなものはほとんどが切り身になり、調理をするだけの状態で売られています。

これらは、刃物によるケガや解体時の感染症を防ぐために必要なことなので、「ケガや病気を退ける」という人類の歴史を振り返れば当然の流れです。

現在は「包丁を使わない料理・レンチンだけの料理」なども登場し、人気のあるジャンルとして一定の支持もあります。


今後家庭で切られるものは、主に「野菜」になっていきますが、すでにカット野菜もあるように、刃物の出番そのものが少なくなっています。

そのような状況の中で、どうしても自宅で切らなければならない野菜がいくつかあり、その代表的なものが「玉ねぎ」です。

理由は、切るとニオイ成分が出てしまうことと、あまり大きくないことで、販売店側が予め切る必要がないからです。

そして玉ねぎは、日本人の包丁ユーザーの8割以上が切る食材です(弊社アンケートによる)。


つまり、「玉ねぎを効率良く切れる包丁」が、これからの家庭に求められていると言えます。


そしてユニバーサルエッジは、既存の家庭用包丁の中で、玉ねぎのみじん切りが最も得意な包丁です。

実際に、少し慣れれば以下のように切れます。


★紫玉ねぎのみじん切り全行程

※動画は固定したカメラで2つの方向から撮影したものです


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包丁に玉ねぎがほとんどくっつくことなく、まとまったまま切り終わります。

空気に触れる断面の表面積が少ないので、涙も出にくいです。



薄切りももちろん得意です


この刃付けの包丁は、2025年9月現在、弊社が販売しているユニバーサルエッジ「PROCEED」だけです(9月26日から「JOIZU」も発売予定です)。


補足:

切った食材が包丁にくっつきにくい理由は、実用新案を取得した「ユニバーサルエッジ」で切っているからです。実用新案を取得できたということは、日本初の刃付けをした包丁ということになります。



ご紹介した動画のようなみじん切りや薄切りを体験した研修生たち、そして生徒のみなさんからいただいた「切るのが楽しいです・もっと切りたいです・先生と同じ包丁が欲しいです」という言葉は本心だと思っています。

これまでの活動を通して、「ユニバーサルエッジは必ず必要とされる・必ず役に立つ」という信念がますます大きくなり、私のエネルギーの軸になっています。





◎補足映像


以下のブログに、テレビに出演したときのリンクが2つあります(リンク集の2番めと3番め)。

ほんの少しですが、ユニバーサルエッジを作ったきっかけやエネルギーについて語っているところがありますので興味のある方は見てみてください。



以上です。




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