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ニンジンの薄切り動画100万回再生 ―Tik Tok―

更新日:4月1日


TikTokで配信しているショート動画が、投稿2日目で再生数が100万回を超え、これまでで閲覧数が最多の動画になりました。

「いいね・ブックマーク・共有」も多く、みなさんのお役に立っていることがわかりました。



その動画は、ユニバーサルエッジでニンジンの薄切りをしているシーンの接写です。




使っている包丁はユニバーサルエッジの「PROCEED」です。





コメントの中でも「こんなに薄く切れない・まっすぐに切れない・刃離れがすごい・スライサーで切ったみたい」などが印象に残りました。


ニンジンがこの動画のように切れるのは、ユニバーサルエッジという包丁の性能のおかげです。

一般的な両刃の包丁では、たとえ料理歴30年以上のベテランシェフが切っても、包丁にくっついたり、途中で切れてしまったり、動画のように安定して切ることはできません。

もちろん私もできません。

逆に、このユニバーサルエッジを使えば、だれでも数時間の練習でできるようになります。



以下、「こんなに薄く切れない・まっすぐに切れない・刃離れがすごい・スライサーで切ったみたい」というコメントについて回答を書いてみます。




・薄く切れない理由


薄く切れない理由はいくつかあります。

まず考えられるのは、切れ味の悪い包丁を使っているからかもしれません。

切れ味が悪いと、薄切りをしようとしても、刃を乗せた食材の角が潰れてしまいます。

次に、両刃の包丁を使っているからかもしれません。

両刃の包丁で薄切りをしようとすると、片刃の包丁より少し厚く切らないと、包丁が途中で外側に滑り落ちてしまいます。

また、薄く切る性能が高い包丁を持っていても、自分の中で「薄く切れない」と信じて、自分の実力を出し切っていない可能性もあります。

私の生徒さんのほとんどが、ほんの少し練習するだけで自分史上最高に薄く切ることができるようになります。


薄切りの参考ブログはこちら




・まっすぐに切れない理由


両刃包丁の刃先の不安定さによって、まっすぐに切り下ろすことが困難だからです。

両刃包丁では、薄く切ろうとするほど包丁が右側に滑り落ちてしまいます。

両刃包丁で刃が右側に滑り落ちるのを防ぐためには、包丁を少し右に傾け、包丁が右に滑り落ちないように左に抑える力を加えて切りますが、そうしているうちに不安定になってしまうことが多く、まっすぐに切ることが困難です。

ユニバーサルエッジは完全な片刃なので、ふらつきがなく安定して薄切りができます。

8:2や9:1の片刃風の包丁では、まっすぐに切れないことがあります。


下図は両刃包丁で薄切りをするときのイメージ図です。

包丁を少し斜めにして切るため不安定になりがちです。















・薄切りが刃離れする理由


薄切りの野菜が包丁にくっつかないのは、刃離れ効果の高い刃付けをしているためです。

この刃付けは、実用新案を取得した弊社独自の刃付けです。

両刃包丁でも刃離れ効果を出すことはできますが、刃が厚くなり、切り心地も不安定になるため、動画のような安定した刃離れを実現するには片刃で切ることが大切です。

また、単純に「片刃」というだけでは動画のような刃離れは不可能です。

たとえば野菜を切るための和包丁「薄刃包丁」は片刃ですが、薄刃包丁で切っても動画のような刃離れはなく、食材がくっついてしまいます。

また、プロが独自に砥いだ包丁の場合、刃先厚と砥ぎ角の組み合わせによっては、動画のように刃離れ効果のある刃付けになります。


刃離れについては以下が参考になると思います。

片刃は刃離れが良いの? ―毛細管現象―





・スライサーで切ったみたい


ユニバーサルエッジは、完全片刃の安定した切れ方の効果で、慣れればスライサーで切ったように薄く均等に切ることができるため、スライサーを使う必要がなくなります。


スライサーを使わないこと(包丁を使うこと)のメリットはいろいろありますが、第一に「スライサーによる利き手のケガがなくなること」です。

スライサーによるケガは、国民生活センターが関連各方面に注意喚起をしている案件です。

スライサーを使わなければ利き手のケガがなくなり、スライサーそのものを洗ったり保管したりする手間もないので、資源の節約につながりSDGsにも貢献します。


国民生活センターの注意喚起についてのブログはこちら



スライサーは、「固定された1種類の厚さで切る」という意味では包丁より優れていますが、通常は刃を砥ぎ直さないため、新品状態から切れ味が落ち続けます。

切れ味が落ちると断面がザラザラになるだけでなく、刃欠けや刃つぶれなどがある部分で切った食材には線が入ります。

また、刃が固定されているスライサーでは厚さを変えられないことと、常に「高圧スライド切り」のザラザラな断面になることがデメリットです。

一方、包丁は砥ぎ直しができることや、刃の動きが自由なので、切った食材の断面のツヤや厚さを意図的に調整できます(断面の表情は、見た目のツヤや香りの出方、ドレッシングのからみ具合に影響します)。


切り方による断面のツヤの違いについてのブログはこちら





◎包丁のおかげ


動画と同じように切れない方が多いのは事実だと思いますが、それは「自分の技術がないから」ではなく、包丁が違うからです。

つまり、動画のように切れるのは、「ユニバーサルエッジ」という包丁のおかげです。


TikTokにいただいたコメントからもわかるように、ユニバーサルエッジは切るのが楽しく、料理も楽しくなる素晴らしい包丁です。

これからも、一部のプロしか知らなかった「刃離れの楽しさ」を、多くの包丁ユーザーにお届けしたいと思います。





以上、TikTok100万回再生のお知らせでした。


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