「新型万能包丁」と「従来型万能包丁」の比較をしました。
※新型万能包丁は、このサイトでも紹介している片刃のシェフナイフです
※従来型万能包丁は、一般家庭でよくみられる両刃の三徳包丁やシェフナイフです
●薄切りの安定性
●千切りの安定性
●小口切りの刃離れ
●玉ねぎのみじん切り
●砥ぐ時間
●包丁の寿命
の比較です。
●薄切りの安定性(玉ねぎ・人参)
※1㎜前後の薄切り 「新型万能包丁」は、一定の厚さで気持ち良く薄切りができますが、従来型は左柄の刃が右側に滑り落ちようとするため、厚さが不安定になります。
厚さを安定させるためには、包丁を少し右に傾け、全体的に厚く切らなければならない傾向があります。また、従来型は切った食材の刃離れが悪く、食材を集めるのに時間もかかります。
●千切りの安定性(キュウリ・針ショウガ)
「新型万能包丁」は、刃離れが良く切った食材を並べ直す必要がないため、そのまま気持ち良く千切り作業に移行できます。
薄切りの安定も良いので、切る時間が節約でき、千切りの太さも一定になります。
従来型は、切った食材を並べ直す必要があるため、時間がかかり、千切りの太さにムラが出やすくなります。
私の主観なのですが、この作業の「楽しさ」は新型万能包丁でないと味わえません。
本当に楽しい作業なので、ずっと切っていられます。
●小口切りの刃離れ(キュウリ・ネギ)
「新型万能包丁」は、切った食材が包丁に付きにくく、転がってしまうことがありません。
従来型は切った食材が包丁にくっついてしまい、丸い野菜の場合は転がったり広がったりするため、集めるのに時間がかかります。
●玉ねぎのみじん切りで涙が出にくい
「新型万能包丁」は、玉ねぎのみじん切りがバラバラになりにくいため、涙が出にくくなります。
きれいにまとまって切れたときの達成感が私は好きです。
従来型はバラバラになるので涙が出やすく、集めるのに時間もかかります。
●砥ぐ時間
「新型万能包丁」は、「シームレス砥ぎ」ができることと、片側しか砥がないので、刃線を乱さず短時間で仕上がります。 従来型は「三段砥ぎ」で両側を砥ぐため、刃線が乱れやすく、時間がかかります。
※砥石はダイヤモンド砥石6000番を使っています
●包丁の寿命
「従来型万能包丁」は、砥いだ側の反対側は、軽く「かえり」を取り除くだけです。
片側しか砥がないため、包丁の寿命は約2倍です。
以上、「新型万能包丁」と「従来型万能包丁」の比較でした。
※「新型万能包丁のデメリット」
便利な新型万能包丁にも、苦手な分野があります。
主なものは、硬いものをまっすぐに切る作業ですが、和包丁より刀身が薄いため、「使いやすくなった和包丁」と言うこともでき、厳密な作業をしない家庭での使用には問題ありません。
各包丁の性能については、前回の投稿を参考にしてください。
下のグラフのように、20項目、10点満点で包丁の性能を表現しています。
(前回の投稿はコチラ)