先日「アリエク」で購入した砥石について、追加のレポートです。
以前のブログ記事はこちら。
アリエクで買った砥石は、コスパは良いと思います。
ただし、水に浸すタイプなので、使用前に水に浸さないと使いにくいです。
しっかりと水分を含ませないと、「刃が滑りにくい・タッチが柔らかい・砥ぎ心地が悪い・砥いでいる感覚がつかみにく」などの違和感がありました。
また、砥石に鉄粉が吸い込まれてしまい、平らに修正しても黒い部分が残ってしまいました。
やはり充分に水分を含ませることが大切だとわかりました。
◎浸す時間は3分でOK
「砥石は10分~20分浸す」というサイトもありますが、私が購入した砥石の実験では、浸す時間は「3分」で充分でした。
◎吸い込む水は65g
完全に乾いた状態の1000番の砥石がどの程度の水を吸い取るか実験してみました。
写真は上から、浸す前→3分後→10分後です。
結果は、399g→463g→464gです。
3分後に64gの水を吸い取り、その7分後には1gしか吸い取っていませんでした。
この結果から「3分間水に浸せば充分に水分を含んだ」と言えます。
浸す前(ほぼ新品)
3分後
10分後
参考:
厨房で陰干しし、丸3日で399gに戻りました。
◎余談
私が普段使っている「シャプトン刃の黒幕」と「SK11レジンダイヤモンド」についても、調べてみました。
この2種類の砥石は水を吸わないので、水に浸さずすぐに使えて便利です。
実際に水を吸わないのか試してみたところ、以下のような結果になりました。
シャプトンが1500番、SK11が1000番です。
3分後も10分後も重さは変わらず、2つとも全く水を吸わないことがわかりました(1gの差は誤差内です)。
シャプトン 1500番
3分後
10分後
SK11 1000番
3分後
10分後
◎鉄のニオイと砥石の割れについて
水を吸う砥石は、水を充満させてから砥ぐ必要があります。
もし充分に浸さないまま砥ぐと、水と一緒に鉄粉を吸い込んでしまいます。
特に昔の包丁は刃欠けが多く、粗い砥石で研ぐことが多かったはずです。
また、錆びやすい金属でできていたため、鉄粉が砥石に入って錆びてしまうと、砥石からは錆びのニオイが強く出ていたと想像できます。
また、砥石の中に入った鉄粉が錆びてしまうと、内側から砥石をもろくしてしまい、割れやすかったかもしれません。
つまり、「昔の砥石は鉄のニオイがして割れやすいものが多かった」と想像できます。
◎コスパについて
今回、アリエクで購入した砥石・シャプトン・SK11と試しましたが、どれも価格相応のコスパだと思います。
レジンダイヤモンド砥石は「減りにくい・水に浸さなくてよい・割れない」という利点があり、長い目で見たコスパという面では優れていると思います。
以上、水を吸う砥石についてでした。