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アリエクで買ったセラミック砥石

更新日:3月3日



包丁の切れ味は、良い金属をつかっても刃先の仕上げが悪いとその性能を活かすことができないので、「砥石」で砥ぐことをオススメしています。 包丁ユーザーのみなさんが気軽に包丁砥ぎを楽しめるように、お手軽な砥石を探してみたところ、アリエクでセラミック砥石を見つけました。


購入したものが無事届いたのでレポートします。





◎アリエクで買ったセラミック砥石

私が購入したものは、幅80㎜の大きめサイズで、1つ2000円前後のセラミック砥石です。

普段使っているレジンダイヤモンドと比較したかったので、同じ番手の1000と6000を買ってみました。



左2枚が今回購入したセラミック砥石、右2枚が普段使っているレジンダイヤモンド砥石です


私が砥石を2枚持つ理由は、砥石を平らに保つ「共擦り」をするためと、万一どちらかが割れてももう一枚で対応できるからです。



届いた砥石




購入ページへの直接リンクはしませんが、私が購入したのは以下の砥石の1000と6000です。

探すといくつかのページがあり価格が微妙に違いますが、1000番が1900円前後、6000番が2300円前後です。

送料が無料なので、1000と6000で約4200円でした。

購入するサイズは200㎜×80㎜がオススメなので確認してください。

いろいろ検索してみたところ、最安値では、1000が1700円、6000が1900円台でした。送料無料なので、3600円で買えることになり、お買い得と言えます。

※為替相場?の関係で価格の変動が頻繁にあるようです


アリエクは、注文したものがまれに届かないこともありますが、私の場合は全部届いていると思います(買ったものが多くて忘れているだけかもしれません…笑)



購入したページのスクショ(アリエクスプレスサイトより)







◎安価な砥石の性能


研ぐ直前に水で濡らし、6000番で1分ほど砥ぎ、鶏肉を切ってみました。

皮つきの鶏肉に有効な「低圧スライド切り」と組み合わせて切ることで、皮ごと楽に切ることができます。



砥ぎ心地は、レジンダイヤモンドと比較して少し柔らかい感触ですが、作業時間はいつも通り1分以下です。

今後の減り方についてはしばらく観察してみたいと思います。






◎金属との相性


包丁に使われる金属と砥石の組み合わせによって、砥ぎ心地や刃の付き方や作業スピードが変わるという話を聞くことがありますが、私の感覚では、普段使っているレジンダイヤモンド6000とアリエクで買ったセラミック砥石では、大きな差はなく、相性が悪いとは思いませんでした。

モリブデンバナジウムは「受け入れ幅が大きい金属・対応力の高い金属」と言えそうです。


包丁に使われる金属と砥石との相性を考えなければならないのは、高性能の敏感な金属の場合なのかもしれません。


いずれにしても、一般家庭レベルでは、上の動画のような切れ味を維持できることは間違いなさそうです。

この切れ味は、私が仕事をしているレストラン(40席)の業務レベルで通用する切れ味なので、一般家庭では「問題ない切れ味」、または「良い切れ味」と判断してよいと思います。







◎砥石の価格の相場について


※アリエクで購入する場合の相場です。


サイズは一般的な200㎜×70㎜で考えます。

一番安いジャンルは、電着ダイヤモンド砥石です。

厚さがほとんどない板状のものなら500円以下で買えるものがあります。

研削力は高いですが、寿命が短いです。

次にセラミック砥石です。

粒度によりますが、200㎜×70㎜の一般的なサイズで3000円前後だと思います。

今回紹介したものは2000円前後です。



レジンダイヤモンド(焼結ダイヤモンド)です。

5000円以上ですが、長く使うならコスパは最高かもしれません。

日本で購入すると、2倍から3倍の価格です。


日本で購入するメリットは、納入までが早く、確実に届くことです。






◎入門として


レジンダイヤモンド砥石は便利な砥石ですが、安くても1000と6000の2つで1万円前後ですし、日本のサイトで買えば2万円以上です。

研ぎの入門として、今回紹介したセラミック砥石を買い、砥ぐのが楽しいと思えたら、レジンダイヤモンドを買う方法もありかもしれません。

もちろん今回紹介したセラミック砥石だけでも、シームレス砥ぎで10年以上使えると思います。





◎余談


「プロの切れ味をご家庭で」「プロの切れ味」「プロ並みの切れ味」などの宣伝がありますが、砥がなければその切れ味を楽しめるのは最初の数週間だけになります。

高価な包丁を毎月買い換える人はほとんどいないので、包丁は「砥ぎやすさ」がとても大切だと言えます。

刀身の断面形状や口金のデザインを見ると、プロしか砥げないタイプも少なくありません。



家庭用万能包丁は、「維持費コストの低さ」も重要です。

車で例えると、年間数百万円の維持費がかかる超高性能の車よりも、年間数万円の維持費で乗れる大衆車が一般家庭に必要とされます。

一般家庭に必要とされる包丁も、新品時の性能を保つために毎月のように砥ぎ直しサービスが必要な包丁よりも、ユニバーサルエッジのように、毎月数十円のコストで維持できる単純な刃付けの包丁だと思います。


以上、アリエクで買ったお手頃価格の砥石の情報でした。


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