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砥ぎにまつわるQ&A

更新日:3月3日



お客様からいただく砥ぎ関連の質問の回答です。



◎包丁は研いだほうがいいんですか?


はい。 切るものや頻度によりますが、包丁の切れ味は徐々に落ちるので、砥いだ方がよいと思います。 月に一度しか使わない場合、数年間砥がなくても大丈夫かもしれませんし、 毎日使う場合は研いだ方が使いやすいと思います。 包丁を砥げば気持ち良く楽に切ることができます。






◎簡易シャープナーじゃだめですか?

私はオススメしませんが、状況によっては簡易シャープナーでも大丈夫だと思います。 簡易シャープナーのメリットは作業が手軽なことですが、大きなデメリットがひとつあります。 それは、慎重に砥がないと刃線が乱れてしまうことです。 特にアゴ近辺の刃線がへこみ、食材の切り離れが悪くなりやすいです。 様々なタイプの簡易シャープナーが販売されていますが、どの簡易シャープナーにも言えることなので、「私は砥石+シームレス砥ぎ」をオススメしたいです。



「切り離れ」や「シームレス砥ぎ」については以下を参考にしてください。







◎片刃じゃシャープナーはだめ?


ユニバーサルエッジを砥ぐ場合、数回であれば市販の片刃用簡易シャープナーでも砥げると思います。 ユニバーサルエッジは18度の片刃ですが、市販の片刃用シャープナーは「小刃付け用」と言え、18度より鈍角に見えます。

そのため、簡易シャープナーを使い続けると、徐々に鈍角な片刃の傾向が強くなり、包丁が使いにくくなっていくかもしれません。 また、上にも書いたように、刃線にへこみが出てしまうため、「切り離れ」という面でもオススメできません。

現在、簡易シャープナーよりもきれいに仕上がり、片刃でも両刃でも、そしてパン切り包丁にも使える簡易シャープナーを考案し、実験、図面の制作、3D出力まで終わりました。 あとは商品化のため、共同開発をしてくださるパートナーを探しています。 もうしばらく時間がかかりそうです。






◎研ぐときの角度はどうするんですか?


ユニバーサルエッジにつきましては、弊社の「簡単包丁砥ぎセット」をご活用ください。 その他、角度の測定と固定につきましては、どんな角度でも安定して固定できる方法があります。 こちらにつきましても現在パートナー企業を探しています。






◎砥石で砥ぐのがいいのですか?


もちろん砥石がいいと思います。 しかし、砥石を使うと、「準備の時間・片付けの時間・手の汚れ」などの問題があり、敬遠しがちだというのもわかります。 「シームレス砥ぎ」を使えば砥石での作業も楽なので、ぜひお試しください。

※シームレス砥ぎは上記動画です






◎研ぐ頻度は?

私個人は、シームレス砥ぎを使って3日に一度ほど、1分以内の研ぎ作業を行っています。 1ヶ月に換算すると、毎月10分以内の作業です。 頻繁に研ぐことで、1ヶ月に一度だけ砥ぐよりは、切れ味の差によるケガ、つまり、急に切れ味が良くなることによるミスは少なくなると思います。 極論すると「短時間で頻繁に研ぐ」、または「長時間で時々砥ぐ」の2択ですが、私は前者をオススメします。


以上、研ぎ関連の質問の回答でした。


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