先日、PROCEEDをお買い上げいただいたお客様から
「これは台所革命だね」という言葉をいただきました。
今後の活動のキーワードになるかもしれないと思った出来事です。
私が仕事をしているレストランの片隅で、ユニバーサルエッジ「PROCEED」の最終仕上げをしていたところ、70代と思われる年配のご夫婦が来店しました。
食事を終えたあと、私が砥いでいた包丁に興味を持ってくださり、包丁談義が始まりました。
話しているうちに、ご主人は和包丁を砥ぐことが多く、奥様は「鋭角な片刃に砥がれた割り込みの牛刀」をお使いになっていることがわかりました。
「片刃の割り込み牛刀」は、包丁業界では「ありえない刃付け」ですが、条件が整えば問題ない砥ぎ方(※1参考)で、ご主人は、あえてその砥ぎ方にしていらっしゃるということでした。
※1:割り込み包丁は片刃に砥げるの?
話が進むにつれて、ハガネの包丁しか砥がないこと、木のまな板を使っていること、従来の砥石を使っていることなどがわかり、「身内から頼まれることもあるので、包丁を砥ぐのは大変ですね」とのことでした。
「包丁の刃欠け・木のまな板のへこみ・砥石の減り」などがお悩みのようでしたが、話を進めていくうちに、ハガネの包丁を砥ぐのは、「ステンレスは砥ぎにくいと思っているから」、木のまな板を使っているのは「プラスチックのまな板は硬いので、刃に優しい木のまな板を使い、欠けを防ぎたいから」、従来の砥石を使っているのは、「最新の砥石の情報を知らないから」などとわかりました。
また、「まな板がへこんでしまうと四国の業者に送って修正してもらう必要があるんです」という話になったときは、「今はその費用だけで20年メンテナンスフリーのまな板が買えますよ」と説明させていただきました。
私とお店のマスターで、現代のステンレスの話、刃に優しい最新素材の樹脂製のまな板の話、電着とレジンのダイヤモンド砥石などについてひとつひとつ説明させていただきました。
最後に砥ぎ方(シームレス砥ぎ)もお伝えしたところ、写真やメモなどをとってくださり、その場でPROCEEDを一本お買い上げくださいました。
ステンレス包丁はほとんど錆びず、切れ味は家庭用として充分なこと、いまの樹脂製のまな板は柔らかく、むしろ木製より便利なこと(※2参考)、そして刃欠けの少ないステンレスなら砥石はほとんど減らず砥げることなどをお伝えしました。
※2:家庭用でオススメのまな板って?
そのときいただいた言葉が、
「これは台所革命だね」
でした。
ご主人は「包丁屋さんに行ってもここまで説明してくれることはないです、とても楽しかったです、勉強になりました。これで砥ぎが楽になります」と、本当に喜んでくださいました。
私も「台所革命」のお手伝いができて嬉しかったです。
私は、包丁だけでなく、砥石やまな板などトータルで包丁の便利さをお伝えしたいと考えているので、「台所革命」という言葉はまさにピッタリのイメージでした。
「キッチンレボリューション・ユニバーサルエッジ!」
これからも活動頑張ります。