なぜ南伊豆で包丁? ―ユニバーサルエッジ誕生の地―
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更新日:5 時間前
◎なぜ南伊豆で包丁なの?
新カテゴリーの家庭用万能包丁「ユニバーサルエッジ」は、静岡県の「南伊豆町」で誕生しました。
包丁の販売の活動をしていると「なぜ南伊豆で包丁なの?」と驚かれる方も多いのですが、ユニバーサルエッジが南伊豆で誕生したのは、私(株式会社Yui代表渡邉典子)の修行の場が、南伊豆町にあるレストランだったからです。
20代半ばでカフェ経営に憧れた私は、実際に営業をしている店で修行をしたいと考え、研修生を受け入れていた南伊豆のレストランで修行を始めました。
当初は3ヶ月間の住み込みのつもりだったのですが、レストランでの生活が楽しかったこと、そして学ぶことが多く、修行期間を無期限で延期させていただきました。
修行中、レストランのマスターが独自に砥いだ包丁で大根の薄切りをしているのを見て感動し、マスターと同じ包丁を使いたいと思ったのがユニバーサルエッジ開発の主なきっかけです。
マスターやその他のスタッフの協力を得ながら包丁関連の勉強や実験を続け、数年後にユニバーサルエッジが完成しました。
「レストラン」という食の現場で、マスターが実際に使っていた片刃の牛刀をベースに開発できたことが良かったと思っています。
ユニバーサルエッジは、これまでの刃物の常識にとらわれない発想がなければ完成しませんでした。
独学で料理の修行をしたマスターが使っていた包丁をベースに開発できたことや、伝統などに縛られることなく、自由に開発できる環境が南伊豆にはあったと感じています。
結果的に2015年から約10年、レストランで調理をしながら包丁の研究と開発をすることになります。
その間、2022年には株式会社を設立し、2025年から南伊豆と埼玉の2拠点で活動を始め、現在に至ります。
私が修行をしたレストランや南伊豆町の雰囲気は、包丁料理人おいりさんが南伊豆に来てくださったときの動画にあります。
以下ブログにありますので、興味のある方はご覧ください。
【包丁料理人おいりさんの動画に出演しました】
ブログ中の第1話と第3話の動画が南伊豆です。
◎レストランでの経験
仕込みやスタッフの食事を作る中で、気付くとユニバーサルエッジ1本でほとんどの作業をこなしていました。
魚は扱っていない環境でしたが、とても便利な包丁だと感じたことをよく覚えています。
魚については、毎日のように魚をさばいている人に協力していただき「普通にさばけますよ」との返事をいただきました(昔は出刃包丁で行っていた作業は現在は三徳包丁に変わりつつあります。ユニバーサルエッジは三徳包丁と出刃包丁の特徴も備えているので魚をさばくこともできるはずですが、実際にその通りだとわかりました)。
レストランでは「研修生(体験学習希望者)」の受け入れをしていたのですが、その研修生の中には「料理を体験したい」という方もいらっしゃいました。
そんな研修生には私が包丁の使い方を教えていたのですが、私が教えたほぼ全員から「先生と同じ包丁(ユニバーサルエッジ)がほしい」と言われました。
このとき、「包丁メーカーはなぜこんな便利な包丁を作らないのか」という疑問がさらに強くなりました。
そして多くのメーカーに問い合わせましたが、答えは「片刃の牛刀は販売していないし作る予定もない」というものでした。
それなら自分で作ることはできないかと考え、刃先厚や研ぎ角をある程度数値化し、包丁メーカーに製造をお願いしました。
レストランでは、包丁の砥ぎ方も学びました。
しかしその研ぎ方は、準備から片付けまで1分で終わる砥ぎ方で、刀身の「しなり」を利用したとても効率的な砥ぎ方でした。
この砥ぎ方はのちに「シームレス砥ぎ」と名付けられました。
気が付けば、現場での仕込みやスタッフの食事を作る中で、約10万食をユニバーサルエッジだけで作っていました。
南伊豆での活動期間中は、実演販売、新聞やテレビ取材、講演、出前授業、新潟と静岡でのデザインコンクールの受賞など、様々な新しいことを経験しました。
南伊豆での経験は以下のブログにまとめてあります。
【この数年の弊社の活動について】
◎アンケート調査
レストランのお客様を対象にアンケートを取った期間は数か月間、総数は100人でした。
【100人アンケートの結果】
アンケートを書いていただきながら100人のお客様と包丁談義をしましたが、その他の期間を含めると、包丁談義をした人は延べ千人を超えていると思います。
それだけ多くの包丁ユーザーの話を聞き、最高得点の万能包丁として考案されたのがユニバーサルエッジです。
アンケートを取った環境も、現場に近いものでした。
アンケートは、「包丁販売店」や「料理教室」ではなく、ただの飲食店や、近隣の方々に対して実施したものでした。
そのため、本当の意味での一般家庭のリアルな声が聞けました。
また、「研ぎの角度の説明が曖昧でよくわからない、もっと客観的に角度を図れるものが欲しい」という声をいただいたおかげで、角度測定補助器具の開発につながりました。
「角度を固定するのが難しい」という言葉に対しても、「角度固定補助器具」を考案することができました。
ユニバーサルエッジの開発には、レストランのお客さまとの包丁談義やアンケートから得た知恵が活かされています。
◎産地について
ユニバーサルエッジは2種類あり、PROCEEDは新潟県の燕市産、JOIZUは中国産です。
※JOIZUとPROCEEDの違いについてはコチラ
いずれもユニバーサルエッジの刃付けの最終仕上げと、4つの安全装備は、「南伊豆」で行っています。
JOIZUは中国産ですが、これは、日本では包丁を大量生産できないためです。
中国は数千丁の量産に短時間で対応できるため、今後多くの注文に対応することを重視しました。
ただし最終刃付けや4つの安全装備については南伊豆で仕上げています。
中国産の包丁の品質については、弊社では「実用面で充分」と判断しています。
日本でも中国産の包丁を自社製品として販売しているメーカーは複数あり、中国製の包丁の品質が向上し、日本のメーカーもそれを認めつつあることを示していると思います。
余談:4つの安全装備について
「4つの安全装備」とは、南伊豆のレストランで調理をした経験から生まれたものです。
具体的には、「切っ先・アゴ・峰・アゴ上」などでケガや痛みを経験した出来事から、安全性を考え、ケガの原因になる部分の角を丸めています。
この4つの角を丸めた包丁は、弊社調べですが、弊社商品以外、世界に例がありません。
「世界一安全な包丁」と呼ぶことができます。
以上が、「なぜ南伊豆で包丁?」の答えでした。
弊社のこだわりも伝わると嬉しいです。


