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包丁メーカーがユニバーサルエッジを作らない理由 2

更新日:3月3日

※「新型万能包丁」「片刃のシェフナイフ」の呼び方が変わりました。

2022年11月から、上記二つを「ユニバーサルエッジ」と呼んでいます。


「Norikoさんが開発したユニバーサルエッジ」はメリットが多いのに、

なぜ包丁メーカーは作らなのですか?」

という質問をいただきました。

よくいただく質問なので、もう一度書いてみようと思います。

答えはいろいろあるのですが、主な理由は2つです。

ひとつは包丁業界側の事情で、「新しいものに対する不信や不安」です。 私は8年間で、お客様とスタッフの賄いを合わせ10万食ほど作ってきましたが、使うのは「ユニバーサルエッジ」1本だけです。 しかし包丁業界では、100年前の常識がそのまま現代に引き継がれている部分があるため、最新の技術と最新の金属の組み合わせで作った包丁がどれだけすばらしい性能を発揮するか気付いていないのかもしれません。 また、その性能に気付いても、過去の常識を覆してしまうため、販売できないという事情もあるようです。 以前書いたように、包丁メーカーの社長や営業マンから以下のように言われたことがあります。 「確かに素晴らしい性能だが、この包丁が出たら両刃の在庫が余ってしまう」 「この包丁が出ると、メーカーとしてはこれまでの主張を変更しなくてはならない」 「既製品の生産で忙しい」 「シェフナイフは両刃と決まっている」 「この包丁は前例がない」 「片刃の特徴を分かっている人しか使えない」 「包丁メーカー内でも意見が分かれてしまうから問題をおこしたくない」 「便利な包丁だから作る」という単純なものではないようです。 そしてもうひとつは「私の実力不足」です。 私は包丁を使う側なので、どうしてもユーザー目線で考えてしまう傾向があり、長期専属契約を望む包丁メーカーと意見が合いませんでした。 私が専属契約に消極的な理由は、私の言葉や行動が強く制限されるからです。 私は、本当に便利だと思う包丁を作り、胸を張って売りたいので、その気持ちが制限されてしまうことに抵抗がありました。 大手包丁メーカーから熱心なオファーをいただいたときは、その契約内容に熱意を感じ、唯一気持ち良く専属契約を結んだことがありました。 しかしプロジェクトの中盤、あと数か月で販売というところまで進んだとき、メーカー内部の事情で発売が中止になったという事情もあります。 このように、包丁業界の事情と私の実力不足のため、ユニバーサルエッジは私の手作業による少量生産が続いています。 理想の包丁を多くのユーザーのみなさんにお届けするには、もう少し時間がかかりそうです。 ユニバーサルエッジの最新情報は、商標登録の出願をしたことです。 また、砥石で砥ぐときに役立つ角度測定器の実用新案の出願も済ませました。 私の力になっているのは、この数年、包丁業界の方々と話す機会が増えたことです。これまでは、私が働いているレストランのお客さま(使う側)と話すことばかりでしたが、包丁を作るようになってからは、包丁業界の方々(作る側)とお会いする機会が増えました。 私にとっては興味深い話ばかりですが、包丁業界の方々にとっても、使う側の生の声を聞けることが利点になるようです。

そんな中で、ユニバーサルエッジを見た方々から「すごい包丁ですね。表向きは応援できませんが、陰で応援させてください。上司を説得してみます」などと言ってくださる人も現れました。 「私を応援してくださる人が包丁業界の中にもいてくれる」という思いが私の力になっています。 まだまだ先は長いですが、これからも努力を続けようと思います。 ユニバーサルエッジについては以下も参考にしてください。 以前書いたブログはこちら https://www.katabayui.com/post/katabagyuto ▼両刃と片刃(実用新案第3227805号の刃付け)の比較です▼

●「両刃の包丁」と「片刃の包丁(ユニバーサルエッジ)」の比較 同じ金属、同じ刃先厚の刀身、砥ぎ角は両刃が左右15度(合計30度)、片刃が18度として考えています

▼比較の詳細はコチラ▼ https://www.katabayui.com/post/performance




以上、包丁メーカーがユニバーサルエッジを作らない理由でした。


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