私が好きな種目です。
メニューの仕込みで玉ねぎのみじん切りを使うため、たくさん切っているうちに楽しくなりました。
より楽しく、より美しく切れる方法はないか試行錯誤中ですが、今回は、今のところ私が勉強した中で一番美しい「玉ねぎのみじん切り」について紹介します。
※新型万能包丁(ユニバーサルエッジ)を使った切り方です
以下の順番で紹介します
●美しい玉ねぎのみじん切りの定義
●切り方
●私の動画
●「美しい玉ねぎのみじん切り」の定義
なにをもって美しい玉ねぎのみじん切りなのか…
「美しい玉ねぎのみじん切り」を定義してみます。
※お店のマスターに教えてもらったことです
1:安全なこと
2:作業が早いこと
3:作業の音が静かなこと
4:まな板の上で散らからないこと
5:涙が出にくいこと
6:まな板や包丁が減りにくいこと
7:手にニオイが付きにくいこと
8:1本の包丁でできること
9:1種類の切り方でできること
1:安全なこと
できるだけ安全に切れることが大切です。サイトでも紹介している「スライド切り」を使っています。
2:作業が早いこと
せっかくなら作業は早いほうがいいです。
フードプロセッサーも便利ですが、片付けの手間を考えた時に、包丁のほうが早い場合もあります。
3:作業の音が静かなこと
できれば作業は静かなほうがいいと思います。静かなほうが作業が丁寧に見えて好印象です。
私はスライド切りを使うのでスイング切りより作業音は大きいです。
※作業の音が大きい順に「垂直切り」→「スライド切り」→「スイング切り」です
4:まな板の上で散らからないこと
散らかると集める作業に時間がかかります。コンパクトにまとまっているほうが涙もでにくい気がします。
5:涙が出にくいこと
「玉ねぎのみじん切り=涙がでる」と思う方も多いです。玉ねぎの細胞をつぶさない切り方をすること、作業時間をできるだけ短くし、素早く切ることができれば涙は出にくくなります。
6:包丁やまな板が減りにくいこと
包丁とまな板が強く接するとどちらかが減ってしまいます。切った玉ねぎを集めるために刃を横に移動させたり、「※二度打ち」をすると、包丁とまな板の減りが早くなります。
※切ったものをさらに包丁を揺らしてザクザク切る作業
7:手にニオイがつかないこと
他の食器などへのニオイ移りを防ぐため、同じ作業をするなら、できるだけ手にニオイがつかないほうがスマートです。
8:1本の包丁で切ること
包丁を持ち替えて作業をする方法もありますが、1本でできるほうが「持ち換える時間・必要な道具の数・道具の管理」などの面で優れています。
9:1種類の切り方で切ること
同じ作業をするのであれば、何種類かの切り方を使い分けるのではなく、1種類の切り方で切ることができれば簡単です。
●切り方
上記を「美しい玉ねぎのみじん切り」と定義したとき、
以下に紹介する動画が今のところ最も美しい切り方です。
※新型万能包丁を使っているため刃離れが良く、効率が上がります
1:玉ねぎを半分に切ります(刃の薄い切っ先側を使うと切りやすいです)
2:根の部分を手前にして置きます(根は切り落としません)
3:刃の先の方を使って2㎜~3㎜幅で切っていきます
4:包丁のアゴを少し浮かせ、最後まで切り離さないことがポイントです
5:右利きの場合、真ん中から左の後半は、包丁が滑りやすいので気を付けてください
6:左端まで切り込みを入れていきます
7:90度時計回りに回転させて、1㎜~2㎜幅に切ります
8:包丁の先からアゴの部分まで刃渡りを使うように切ると、1枚の薄切りをしたようにめくれていきます
9:切りにくくなってきたら、画像のように倒して、切り進めます
10:根の部分ぎりぎりまで切っていきます
11:根の部分ぎりぎりまで切ったら、画像のように倒し切り進めます
12:芯ぎりぎりまで切り進めます
13:45度回転させて端から根の部分ぎりぎりまで切ります
14:反対側も切っていきます
完成
●動画
最後に改めて動画を紹介します。上記の定義を見た後に見ると、注目するポイントも変わってくると思います。
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