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包丁上級者向けクイズ ―共通言語の必要性―

  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:2 時間前



包丁の上級者向けの問題です。


以下は「大根の半月切り(薄切り)」です。

断面の上半分が「つるつる」で、下半分が「ざらざら」です。

使った包丁は1本です。



上の写真を図で説明すると以下のようになります。





◎クイズ


ではここからがクイズです。


どのように切ったか文章だけで説明して他人に切ってもらってください。


写真を見て同じように切るだけなら簡単なことでも、それを文字にして他人に説明しようとすると意外と難しいのではないでしょうか。





◎お店のマスターからのメッセージ


先日、私が修行したお店のマスターからメッセージが届きました。

届いた「文章」は以下太文字です。


下記を参考にして切った写真を送ってください。

1:大根の半月切り(薄切り)

2:前半は低圧スライド切り

3:後半は垂直切り


マスターのメッセージはこの3つです。


そして私が送った写真は以下です。

※実は最初に輪切りの写真を送ってしまったのですが、マスターからもう一度よく読むように言われて送り直しました(笑)


大根の半月切り(薄切り)



その後マスターから「正解」との返信がありました。

私はマスターから包丁のことを教えていただいたので、マスターとの間には「共通言語」があり、言葉だけで意思疎通ができます。

私の生徒さんと私の間にも共通言語があるので、意思疎通は楽にできます。


一方で、共通言語がない相手に教えるときは、「もう少し前に」「引きながら」「手首をこうして」と身振り手振りで説明する場面が増えます。

もし切り方の名称や動作の定義が共有されていれば、教える時間は短くなり、伝え間違いも減ります。


料理教室、飲食店、家庭科、職人の現場——どこでも「同じ言葉で同じ動きが伝わる」ことには、大きな価値があると感じています。

私は、食材の切り方にも、誰もが使える共通言語があったら面白いと思っています。




補足:

補足として、過去のブログ記事から呼称の統一の重要性について書いた部分を抜粋します。


飲食業界や刃物業界では、同じ切り方をしても、「和・洋・東・西」それぞれの現場で呼称が違います。


呼称が日本全国で統一されていないと、実際に「こうやって切ります」と「動き」を示して説明しなければ伝わらない場面があります。

しかし呼称が決まれば、教える側も教わる側も言葉でやり取りできるので説明が楽になり、学習の効率が上がります。


日本各地で和包丁しか使われていなかったころは、「親を見て覚える・親方の技術を見て盗む」という方法しかなかったのかもしれませんし、限られたコミュニティーの中で意思が通じれば、切り方の呼称が各地で違っていても不都合はなかったはずです。


しかし現代の日本では国民の行動範囲が広がりました。

文化交流が活発になるほど地域性の濃い独自の呼称では意味が通じなくなっている場面があり、教育現場では呼称の不統一による限界が見えていることは明らかです。


私の包丁教室では、生徒さんとの意思疎通をより円滑にするため、言葉の定義や本質はどうであれ、切り方に名前をつけることにしました。

名前を考えるにあたっては、「昔ながらの呼称から何を選ぶのか」ではなく、今後の基準になるような新しい言葉を選びました。


呼称の統一は、包丁の教育現場で大きな力になることは間違いありません。

新しい言葉を前にすると、はじめはだれでも違和感があるかもしれませんが、小学校教育からその言葉に慣れてしまえば、いつか標準の言葉として使われる時が来ると思っています。



以上です。



 
 

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