私のオリジナル包丁「PROCEED(プロシード)」が完成しました。
プロシードは、4年前に私が作った「結」に続くオリジナル包丁第2弾です。
※私の好みの刃付けをした完全新設計の包丁ではなく、既存品の組み合わせや刃付けの工夫で、オリジナル包丁になっています。
私の夢は、私の好みの刃付け(実用新案第3227805号の刃付け)をした完全新設計の包丁を作り、日本中のみなさんに使っていただくことですが、その包丁が完成するまでの間、「PROCEED(プロシード)」を販売したいと思います。
※数か月以内に、「ルーキー」という「お手頃価格で気軽に片刃の洋包丁を体験できる包丁」も販売する予定です。
「PROCEED(プロシード)」開発の経緯
理想の包丁を作る活動の中、ご縁ができたメーカーさんに問い合わせたところ、既存の包丁から私の理想に近い包丁を作ってくださることになりました。
その後数回の打ち合わせをして完成した包丁が「PROCEED(プロシード)」です。
初回ロットは30丁です。
刀身とハンドルは既存品を使っていますが、組み合わせはオリジナルです。刃付けは両刃から片刃へ、そしてロゴも私がデザインしたものが印刷されています。
包丁全体のシルエットは、私が修行当初に使った「藤次郎F-875」とほとんど同じで、とてもお気に入りです。
短期間で小回りの利く対応をしてくださったメーカーさんには本当に感謝です。
「※上から結 プロシード 藤次郎F-875」
名前の由来は、これからは「切れ味」よりも、その先にある「切れ方」に目を向け、切ることを楽しんでいただきたいという思いから、「進化」という意味の「PROCEED(プロシード)」としました。
写真でもわかるように、ハンドルの色や刀身の形、口金や鋲など、構造上の特徴は、「結(写真上)」とほとんど同じです。理想に近い包丁に仕上がっていることもあり、一週間使っても問題はありませんでした。私の100%理想の包丁ではないので、細かい部分で修正したい箇所はあります。しかし刃離れや砥ぎやすさなど、結と同じ包丁だと思って使っていただけます。
「PROCEED(プロシード)」の魅力は、「ハンドル」です。
このハンドルの素材は、元々高級包丁に使われているもので、横から見るとスリムですが上から見たとき太さがあり、ハンドルを軸に手首を回転させたときにコントロールがしやすいハンドルです。
「結」のハンドルよりも私の好みです。
マイナス面は、刃離れ効果が結と比較して少し弱いことと、油断をすると錆びる傾向があることです。
もちろん家庭での使用には全く問題ない程度です。
<特徴1> 動画のような楽しい刃離れ
<特徴2>
動画のような砥ぎやすさ
<特徴3>
快適性
皮むきと砥ぎ作業を快適に行うため、峰の右手前側の角を落としています。峰を使ったゴボウの皮むき作業は快適なまま、人差し指の負担を軽減しています
<特徴4>
安全性
切っ先とアゴの先を丸めています
※切っ先とアゴの丸めについてはコチラ
<仕様> 新型万能包丁(片刃のシェフナイフ・実用新案第3227805号の刃付け)
刃渡り 180㎜
刀身の素材 モリブデンバナジウム
ハンドル 積層強化木
重さ 160g
峰厚 1.8㎜
ハンドルと刀身のつなぎ目 口金式
価格 9800円(右利き用・左利き用同価格です)
<販売方法>
・包丁なんでも相談室にて対面販売
・ネット注文は準備中
※お使いになるお客さまの利き手をお知らせください
※この包丁には、私自身が自分の工具を使って仕上げる手作業の行程があるため、作業中についた擦りキズにつきましてはご了承ください