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オススメのまな板は?


「まな板」について「オススメは木製ですか?樹脂製ですか?」という質問をいただきました。


私は、「個人で趣味として使うなら気にいったものがなによりです。業務や機能性を重視するなら樹脂製がオススメです」と答えています。 「木目のデザインが好き」という人も多いので、木製を使うのもありだと思いますが、 今回は、業務や機能重視として、私の答えを書きたいと思います。



◎オススメのまな板

私は樹脂製をオススメしています。 行政も、樹脂製のまな板を推奨しています。 特に「生もの」を切るためのまな板については「樹脂製を使ってください」と指導している自治体もあります。


【例】

https://www.pref.nara.jp/secure/96417/280812insyokuteneigyou.pdf

その理由はもちろん衛生です。 木製のまな板は衛生管理が難しいため、食中毒の発生率が上がります。 また、木製のまな板は、良いコンディションを保つためのコストもかかり、業務で使う場合はそのコストが商品代金に上乗せられることもあります。 ※実験室でテストをした場合は、木製と樹脂製で大きな差が出ないという結果もありますが、調理現場や一般家庭の管理では差が出やすいです。 ◎昔のイメージ 樹脂製は衛生面で優れているのですが、「硬い」というイメージがあり、木製を好む人も多くいます。 しかし最近の樹脂は柔らかいものも開発され、木製より優れたものが安価で手に入ります。 また、細かい話ですが、木製のまな板には木目による硬さの違いやソリがありますが、樹脂製にはそれがなく、性能が安定しています。 ネットで見る情報では、「木製は包丁の刃に優しいことが特徴」と書いてあるものもあります。

しかし、実際は木製でも硬いものもあり、逆に樹脂製でも柔らかいものもあり、「木製だから包丁の刃に優しい」とは言えません。 ステンレスが普及し始めたころは、「ハガネの方が切れ味も砥ぎやすさも優れている」と言われていたようですが、現在は新素材の開発が進んでそのようなことはなくなり、むしろハガネのデメリットの方が目立つようになりました。 まな板についても同じことが言え、樹脂製のまな板が普及し始めたころは、「硬くて音がうるさい・刃が欠ける」と言われていたようですが、現在は新素材の開発が進んでそのようなことはなくなり、むしろ木製まな板のデメリットの方が目立つようになりました。 また、同じ柔らかさのまな板なら、衛生面に優れたものを使う方が、料理を食べる人に対しての愛情だと言えます。 私が好んで使っているのは「三洋化成エラストマー柔らか抗菌まな板 EKW-M」です。 もちろん樹脂製です。 適度な柔らかさはもちろん、安価で維持コストがかからないことがお気に入りの理由です。 まな板についてはこちらも参考にしてください。


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