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ダイヤモンド砥石の減り方

更新日:3月3日



「砥石ってどのくらい減りますか?」という質問をいただきました。



まず、砥石が減る理由についてですが、私は以下のように考えています。


・砥ぐ頻度(多いほど減りやすい傾向)

・砥石の粒度(荒いほど減りやすい傾向)

・砥石の種類(セラミック砥石は減りやすい傾向)

・包丁の硬さ(硬い包丁を砥ぐほど減りやすい傾向)

・包丁の刃渡り(長い包丁ほど砥石が減りやすい傾向)

・砥石を使う場所(同じ場所を使うほど減りやすい傾向)




私の包丁は、刃渡り180㎜と193㎜、素材はモリブデンバナジウム(HRC硬度57前後?)です。

私はこの2年ほど、普段使う砥石として「レジンダイヤモンド1000と6000(藤原産業SK11 )」を使っているので、今回はレジンダイヤモンドをメインに、減り方について書きます。






◎私が使っている砥石


私が普段使っている砥石は、メインが6000で、1000はほとんど使いません。

また、実験やお客様からの依頼で、カスタムしたり刃欠けを修正するなど、大きく砥ぐ作業のときは「両面電着ダイヤモンド400・1000」を使っています。




メインのレジンダイヤモンド砥石



刃欠けやカスタム用の電着ダイヤモンド砥石







◎レジンダイヤモンドの減り方


以下の写真は比較のためにレジンの面を合わせたものです。

1000番は2年で0.1㎜程度減り、6000番が0.3㎜程度減っている感じです。


左が6000、右が1000です。





レジンダイヤモンド層の拡大




さらに拡大

定規の目盛は1㎜間隔






レジンダイヤモンド層の厚さが「1㎜」と書いているサイトもありますが、写真のように、2年間使っても1㎜以上の厚さがあるので、実際は新品状態で1.5㎜ほどあると思います。



使う頻度は、私自身の仕事のためと、砥ぎサービスやカスタムなど、お客様からの依頼による作業を合わせると、週に3回以上です。

自分の包丁を砥ぐための作業時間は、シームレス砥ぎで1回1分以内です。



仕事でトマトと皮つき鶏もも肉を切っているので、以下動画のような切れ味を維持するように砥いでいます。






カスタムや刃欠け修正に使う電着ダイヤモンドは、研削力が強く、作業がとても早く終わりますが、2,3丁カスタムすると研削力が下がり、10丁カスタムするとほとんどツルツルになるので「消耗品」と言えます。


ダイヤモンドの粉の角がなくなった分だけ薄くなっていくのですが、厚さはほとんどか変わりません。






◎まとめ


あくまでも「私の使い方」という前提で、レジンダイヤモンドは、仕事で2年使って0.1~0.3㎜減りました。

まだ1㎜以上残っているので、あと10年は使えると思います。

一般家庭では数十年使えると思います。



電着ダイヤモンド砥石は、使っても厚さはほとんど変わりませんが、比較的早めに粒子の角がなくなり、ツルツルになります。

ただ、家庭レベルでは数年間使えると思います。





以上、レジンダイヤモンド砥石の減り方についてでした。

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