top of page

ぺティナイフQ&A ―片刃のペティナイフ―



お客様からペティナイフについて質問をいただきました。

今回はペティナイフについて書いてみます。



Q:株式会社Yuiはペティは作らないんですか?


A:はい、今は作っていませんが、商品に加えたいと考えています。


弊社は包丁メーカーではないため、ユニバーサルエッジに適した刀身強度や刃線を持つ包丁に、私が手を加えて販売しています。

ペティナイフについても、ユニバーサルエッジを取り入れた理想のペティナイフの構想はすでにできているので、今後新型ペティを実現するために努力したいと思っています。




Q:ペティも片刃の方がいいの?

A:はい、片刃の方がいいと思います。


理由は複数あります。


ペティナイフを片刃にする場合、「母材の厚さ・刃先の厚さ・砥ぎ角・刀身全体のデザイン・ハンドルの形」など、考慮する点はいくつかあるのですが、基本的にペティナイフも片刃の方が優れていると思います。


片刃のメリットには、「刃離れが良い・砥ぎやすい・切れ味が良い・皮むきがやりやすい」、などがあります。


一方デメリットは、「硬いものをまっすぐに切りにくいこと」です。

しかしペティナイフは、万能包丁と比較して柔らかいものを切る場面が多く(力が必要な作業は万能包丁でやるため)、硬いものをまっすぐに切りにくいというデメリットは気になりません。

さらに、万能包丁より狭い刃幅なので、万能包丁と同じ刃先構造でも、ロール方向のコントロールがしやすくなり、ここでも片刃のデメリットが軽減されます。

その他、ペティナイフはその軽さを活かし、皮むきなどの空間作業で使われる場面も多いため、気持ち良く皮むきができる「片刃」にした方が良いと言えます。 また、パン切り包丁と比較すると、ペティナイフが片刃になることは矛盾しないとわかります。 パン切り包丁は大半のものが片刃で販売されていますが、その主な理由は「パンは柔らかいから刃付けの影響を受けにくい・両刃は作りにくく砥ぎにくい」というものです。

ペティも柔らかいものを切ることが多く、刃幅もパン切り包丁と似た幅です。

パン切り包丁が完全片刃で販売されているなら、ペティが完全片刃ではダメという理由はありません。


そしてさらにもうひとつ、片刃でよい理由があります。

以下に続きます。




◎砥石で砥ぐと片刃に近づく?


もうひとつの理由とは、砥石で砥ぐと片刃に近づくからです。

私は「包丁なんでも相談室」で家庭用包丁の研ぎサービスを行っていますが、持ち込まれる包丁を観察すると、右利きの人のペティナイフは右寄りの片刃、左利きの人の場合は左寄りの片刃に近づいているものが少なくありません。

持ち主が、自分がやりやすいように砥いだ結果片刃に近づくなら、初めから片刃の包丁があっても問題はありません。

むしろ片側だけ砥げばよいので、砥ぎやすい包丁と言うこともできます。

万能包丁より刀身が薄く刃幅が狭いペティナイフこそ、片刃にするメリットがあると言えます。



ということで、弊社では、将来ユニバーサルエッジのペティナイフを販売したいと考えていますが、すぐに片刃のペティナイフを手に入れたい方は、カスタムしたいペティナイフをお送りくださればカスタムさせていただきます(メールにてご相談ください)。

理想的なユニバーサルエッジになるかわかりませんが、単純に片刃にしただけでもメリットが増えます。


kataba.hocho@gmail.com



以上、ペティナイフについてでした。

最新記事

すべて表示

包丁の切れ味が良いと料理がおいしくなるんですか?

◎包丁の切れ味とおいしさの関係 「包丁の切れ味が良いと料理がおいしくなるんですか?」という質問をいただきました。 「切れ味が良いとおいしくなる」という宣伝を見た方からの質問でした。 この質問の答えは、ある意味「はい」、ある意味「いいえ」、ある意味「わからない」と言え、それぞれ説明ができます。 包丁の切れ味が良いと料理がおいしくなるかどうかは「捉え方」よって違うので、私の調理の経験や実験データを元に

包丁はどのメーカーがいいですか?

「家庭用万能包丁はどのメーカーがいいですか?」と質問をいただきました。 技術の進歩と情報の共有化によって、包丁の「切れ味」に関する性能は、どのメーカーもほとんど同じになりました。 刃物用鋼材についても、ベースになる鋼材は国内では数社が製造していて、金属自体の特徴もほぼ横並びです。 あとは刀身の断面をどのような形にして、刃先をどう砥ぐかによって切れ味の特性が変わりますが、やはりこのあたりの考え方もほ

bottom of page