販売店やネットで一般的にオススメされる包丁は、三徳包丁か牛刀が多いですが、
私は家庭用万能包丁として「ユニバーサルエッジ」をお勧めしています。
●一般的にオススメされる家庭用万能包丁
「家庭用にはどんな包丁がいいの?」という質問に対して、
ほとんどのメーカーが「三徳包丁、牛刀(シェフナイフ)」をオススメしています。
その理由は
1:肉・魚・野菜が一通り切れること (動物の解体や魚をさばくまではしない)
2:メンテナンスが簡単なこと
です。
これは正しい説明だと思いますが、「上司から言われたから」「みんなが使っているから」 「売りたいから」「クレームが来にくいから」など、 売る側の都合で勧めている場合もあります。
オススメの包丁は、何をどのように切りたいか、何人でどのような生活をしているか、 身長や手の大きさ、住む地域など、状況によって様々です。 一例として、 魚も切るならオールステンレス 4人以上で生活しているなら刃渡り180㎜以上 身長が低めならソリの度合いが少ないもの 指が太めなら刀幅が長め 長時間調理するなら軽めの包丁 主に野菜を切るなら母材厚1.6㎜以下のステンレス製 などです。 ●家庭用に適しているのは三徳包丁か牛刀か
私は、「家庭用万能包丁として適しているのは三徳か牛刀か」という質問には、「牛刀」と答えています。
刃渡りは「180㎜~190㎜」がオススメです。
以下のように、牛刀(シェフナイフ)を推奨している記事もあり、私も共感しています。 ▼貝印の包丁マイスター「林泰彦」さんの記事▼ https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1348504.html
余談ですが、この記事を読み、嬉しくて手紙を書いたのが林さんとの出会いのきっかけでした。
趣味のツーリングの途中、奥様と「包丁なんでも相談室」に立ち寄ってくれました
●私がオススメする家庭用包丁「ユニバーサルエッジ」
ここまでは 「家庭用には三徳包丁か牛刀がオススメ」 「三徳包丁か牛刀なら、牛刀をオススメ」 という話でした。
次に「ユニバーサルエッジ」の話です。
上記の通り、家庭用万能包丁として優れているのは三徳包丁より「牛刀(シェフナイフ)」です。
しかし、牛刀にも、まだ「刃離れ(切った野菜がくっつく現象)」と「砥ぎやすさ(簡単に切れ味を維持できない)」という課題があります。
私は、実務経験から研究を重ね、それらの問題を単純な方法で解決し、
汎用性もさらに向上させた包丁を作りました(動画は、市販の包丁の刃付けを変えたものです)。
それが「ユニバーサルエッジ」という新カテゴリーです。
▼ユニバーサルエッジの刃離れのよさ▼
動画ではユニバーサルエッジのことを「片刃」と表現しています
▼ユニバーサルエッジの砥ぎやすさ▼「
簡単に、家庭用万能包丁の流れです。
菜切り包丁(昔)
↓
三徳包丁(少し昔)
↓
牛刀(現在)
↓
ユニバーサルエッジ(これから)
「家庭用包丁として便利なのは三徳包丁か牛刀か」、という質問に対しては、「牛刀」。 そして、「家庭用包丁として便利なのは、牛刀かユニバーサルエッジか」という質問に対しては、「ユニバーサルエッジ」と答えています。
ユニバーサルエッジというカテゴリーは、私が作った包丁を表す言葉がなかったため、2022年になってできた新カテゴリーです。
なので「家庭用包丁として便利なのは牛刀かユニバーサルエッジか」という議論はまだ始まっていません。
私はレストランの仕事やスタッフの食事、約10万食をユニバーサルエッジで作ってきました。
もちろん現在も仕事で使っていて、牛刀との比較はすでに終わっています。
今後、少しずつユーザーが増え、ユニバーサルエッジの便利さが伝わっていくと信じています。
参考までに、以前私が作った「切り方メドレー」です。
この動画の切り方が1本でできるのは「ユニバーサルエッジ」だけです。
以上、家庭用にオススメの包丁についてでした。