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菜切り包丁とユニバーサルエッジの違い 


販売中のユニバーサルエッジが2種類に増えてから、ユニバーサルエッジという包丁についての問い合わせも多くなりました。



今回は、「菜切り包丁とユニバーサルエッジの違いを教えてください」という質問をいただいたので書こうと思います。



「菜切り包丁」と「ユニバーサルエッジ」を比較すると、菜切り包丁には以下のような違い(デメリット)があります。



・砥ぎにくい

「両刃」であることと「しならない」という2つの点で砥ぎにくいと言えます。


・刃離れが悪い

菜切り包丁は切った食材、特に薄切り野菜がくっつきます。


・刃が減りやすい

両刃であることと、シームレス砥ぎに対応できないため、刃の減りが早いです。


・汎用性が低い

刃の形状と刃付けの2点から、汎用性が低いです。


・重心位置が違う

重心位置が切っ先側にあるので、手首の疲れとコントロール性で劣ります。


・不衛生

差し込み式、木柄という2点の理由から、汚れが付きやすくカビが出やすいです。


「逆に菜切り包丁のメリットは?」という質問を受けたのですが、はっきりと答えられませんでした。

私の主観では、ユニバーサルエッジと比較したときの菜切り包丁のメリットは、「硬いものをまっすぐに切りやすい」ということだけです。

しかしこの作業は、慣れればユニバーサルエッジでもできるので、菜切り包丁の決定的なメリットとは言えません。

また、たとえ硬いものをまっすぐに切ることが苦手でも、その他が便利なユニバーサルエッジの方がトータルで便利と言えます。


菜切り包丁を使う理由として、「親が使っていたから」という方も多く、その理由なら、大切に使うのもありだと思います。


<なぜ菜切り包丁を使うのか>

菜切り包丁に大きなメリットはないと思うのですが、菜切り包丁を使っているユーザーもいます。

その理由として私がお客様と話した経験から、以下のようなことが言えます。


1:「もともと家にあったから」

2:「新しいものに挑戦したくないから」

3:「不便を感じていないから」

4:「デザインが好きだから」

5:「野菜を切るための包丁と書いてあったから」 6:「店で勧められたから」


このうち5と6の理由は、裏を返せば

「野菜しか切れない」

「メーカーは菜切り包丁も売りたい」

ということかもしれません。



実際に私は、これまでの業務の経験から、菜切り包丁とユニバーサルエッジには、ガラケーとスマホほどの違いがあり、家庭用万能包丁として菜切り包丁は不要だと感じています。

「100年前の金属・製造技術・生活様式」では「菜切り包丁」が合理的だったかもしれませんが、「現代の金属・製造技術・生活様式」には「ユニバーサルエッジ」が合理的です。



以下は、私が以前作った「切り方メドレー」という動画です。 切る作業だけでもユニバーサルエッジの便利さが伝わると思います。



以上、菜切り包丁とユニバーサルエッジの違いでした。

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