お客様から「鶏もも肉の皮が切りにくいんです…」と包丁砥ぎの相談をいただき、
私も砥ぐ前のお客様の包丁で「鶏もも肉」を切ってみました。
刃線に小さな刃欠けがありましたが、切れ味は思ったほど悪くなかったため、
お客様が普段どんなふうに切っているかイメージすることができました。
鶏肉を気持ちよく切るためには、2つの要素が大切です。
ひとつは、「よく砥いだ包丁」、もうひとつが「切り方」です。
私自身、「鶏もも肉」は、切りにくいと思っていましたが
「よく砥いだ包丁」と「切り方」でイメージがかわりました。
今回は「鶏ももも肉の切り方」を紹介します。
ゴリゴリとチカラ任せに切っていた方でも、
包丁の切れ味だけでスパスパ楽しく切れるようになりますよ。
●まずは動画です
●切り方です
1:皮を上にして置きます。肉が薄い方を右側にします。
2:包丁の切っ先を使って軽く押しながら皮の表面に切り込みを入れます。
包丁の刃をしっかりまな板につけます。
3:切っ先をまな板から離さないように、そのまま後ろに引きます。
4:細長く切った肉を写真のように皮を上にして置きます。
5:包丁の先を皮の上に置いて、
左手をそえます
6:包丁を前に出して切ります。
切りに行くというよりは、包丁の重みだけで切るイメージです。
包丁の重みだけで切るイメージはこんな感じです。
研修生のエピソード
包丁の使い方の勉強をした研修生(女子大生)は、鶏もも肉を切る練習を2週間した後、もも肉を6年間切ってきたプロよりも早く切ることができるようになりました。
包丁の重さだけで切れることを知った女子大生は、新しい感覚を知り、「えー!すごーい!」と声をあげて喜んでくれました。
ほとんどの研修生が、ちょっとした工夫だけで上達します。
喜ぶ研修生を見て、私も嬉しいです。
おさらいに動画をどうぞ
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