野菜の皮むきについて質問をいただきました。
ユニバーサルエッジは片刃なので、一般論としては両刃と比較して皮むきがやりやすい包丁です。
実際私もユニバーサルエッジで皮むきをしていますが、その理由はもちろん「やりやすいから」です。
しかしユニバーサルエッジをお買い上げくださった方から、「皮むきがやりにくい・食材の表面を滑る・皮が途切れ途切れになる」などの声をいただいたことがありました。
今回は、ユニバーサルエッジでの皮むきがやりにくいと感じる理由について書きます。
◎なぜ皮むきがやりにくいと感じるの?
結論から書くと、両刃と片刃の違いによるものです。
家庭用包丁は両刃包丁である場合が多いため、ユニバーサルエッジ(片刃)を両刃の感覚のまま使うと、むいた皮がとても薄くなったり、皮が途切れ途切れになります。
下の図は両刃の包丁でニンジンの皮をむくイメージ図です。
【両刃の包丁で皮むき】
包丁の刃は、青い矢印の中間の、赤い矢印の方向に進もうとします。
普段両刃の包丁を使っている人が、両刃の感覚のままユニバーサルエッジで皮をむこうとすると、食材より上の方に刃が進もうとしてしまい、表面に刃が入りません。
【普段両刃の包丁を使っている人が、両刃の感覚のままユニバーサルエッジで皮をむこうとする図】
※皮をむき始めた瞬間にコツをつかみ、自然と皮むきができてしまう人もいますが、通常は、両刃を使っている人が片刃を使うと、むいた皮が薄くなる傾向です。
◎ユニバーサルエッジで皮むきをするコツは?
解決策は、包丁を少しだけ左にロールさせることです。
言い換えると、「包丁の峰側を持ち上げる・手首を左にひねる・皮を少し厚めに切ろうとする」と表現できます。
両刃と片刃を感覚的に使い分けてしまう人もいますが、理屈を知ってしまえばユニバーサルエッジで簡単に皮むきができます。
むしろ片刃の方が皮むきがやりやすいので、慣れれば楽しく作業ができるようになります。
備考:
普段から和包丁を使っている人は、ユニバーサルエッジを違和感なく使えます。
洋包丁を使っているのにユニバーサルエッジに違和感がない場合は、洋包丁を砥石で砥いでいて、右側8,左側2のような、片刃風の砥ぎ方をしているかもしれません。
普段片刃を使っている人が両刃を使って皮むきをすると、厚くむいてしまう傾向があります。
以上、ユニバーサルエッジでの皮むきをするときのコツでした。
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