ユニバーサルエッジの最終的な刃付けは、包丁メーカーではなく、私が砥いでいます(忙しい時はお店のマスターにもお願いしています)。
先日、刃付けをしているときに、「髪の毛一本分のバリが出たら砥げている目安」という言葉を思い出し、実際にどの程度の太さか確認してみました。
普段使っている包丁の砥ぎ作業は、6000番で30秒ほどしか砥がないため、バリは出ませんが、新品としてユニバーサルエッジの刃付けを仕上げるときは、バリが確認できる程度まで砥ぎます。
※砥石の番手が高くなるほど、手で感じ取れるほどのバリは出ません
まずは包丁から出たバリの拡大写真と、実際に刃付け作業で出たバリです(このときは12丁仕上げました)。
400番で1分、1000番で1~2分、6000番で3~4分、バリを取るために反対側を軽く10秒砥ぎます。
最後まで片側しか砥がないので、6000番で砥いでいるうちに、バリと刃先の接点が薄くなっていき、バリは最終的にふわっと刃先から離れます。
さらに、シームレス砥ぎをしているので、バリの太さもほとんど均一です(うまく砥げるほど長いバリが出ます)。
実際に髪の毛と比較してみました。
この中に髪の毛があります。
髪の毛はほぼ断面が円で、バリは断面が平らなので、比較しにくいのですが、だいたい同じような太さだとわかりました。
「刃付けの時に出るバリは髪の毛の太さと同じ」と言えるかもしれません。
※はじめにも書いたように、私の普段の砥ぎ(切れ味を維持するための6000番の砥ぎ)では、手で感じるようなバリは出ません
以上、「バリ(カエリ)」についてでした
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