ダマスカス模様は中までダマスカス模様?

更新日:10月31日


話題になったのは、私が以前購入した「コアレスダマスカス剣型牛刀」です。

この包丁はおそらく「エッチング加工(液体に浸して酸化させる方法)」で模様ができているので、模様が見えるのは表面だけだと思いました。

試しに800番の紙ヤスリで削ってみたところ、数秒の作業で写真のように模様が消えました。


before













after












※模様は消えましたが、実際は2種類の金属の層でできています。


ということで、答えは、「中までダマスカス模様ではありません」です。

他の種類のダマスカス模様についても、それぞれ800番の紙ヤスリで30秒ほど削ってみました。


1:サンドブラスト系ダマスカス


















2:圧着系ダマスカス(私が勝手に名前を付けています)

















3:プリント系ダマスカス(私が勝手に名前をつけています)

















どれもうっすらと模様が残り、エッチング加工のように模様が消えることはありませんでした。

詳しいことはわかりませんが、1(サンドブラスト)と2(圧着系)は「2種類の金属の硬さの違い」を利用しているため、同じ磨き方をすると削れ方に差が出て模様に見えるのだと思います。

つまり、「模様の差が出る砥ぎ方」をすれば、中までダマスカス模様が続くことになります。


3(プリントダマスカス)は、ダマスカス模様が刀身に彫り込んであるため、その彫りがなくなった時点で模様が消えるので、中までダマスカス模様ではないと言えます。

ポイントは、エッチング加工のように「酸化反応の違い」を利用した模様作りなのか、サンドブラスト加工のように、「硬さの違い」を利用した模様作りなのか、ということだと思います。

考え方によって中までダマスカス模様なのか違うのかという判断が分かれます。

そして3のような安価なダマスカス模様として、刀身にレーザープリントしたものもあり、これは「中までダマスカス模様」とは言えないと思います。



以上、実験結果でした。